青汁王子の“因縁の男”(40)が特別背任の容疑で逮捕、起訴「裁判では僕への10億円以上の支払いが認められていますが、いまだに1円たりとも戻ってきていません」

正式な手続きを経ずに自らの役員報酬を月額400万円上乗せしたとして、10月26日、警視庁に特別背任容疑で逮捕されていた製薬会社「アスクレピオス製薬」の前社長、越山晃次容疑者(40)が起訴された。越山容疑者は取り調べの際「議事録はないが、口頭で株主の了解を得ていた」と容疑を否認している。この会社の株主とされているのが青汁王子こと三崎優太氏だ。
三崎氏は2022年4月14日以降、越山容疑者とのトラブルを自身のYouTubeで配信しており、いまや三崎氏と越山容疑者は“犬猿の仲”だという。2人の関係を知る知人が語る。
逮捕された越山容疑者
「2016年、『経営者が集まる会』で2人は出会いました。当初、越山と三崎さんは経営を相談する間柄で、会社が傾いていた越山は三崎さんから3000万円を借りたこともあった。越山はその借金も返済できず、結果的に三崎さんは越山の会社の株を60%購入。以降、越山は三崎さんの傘下に入ることになりました。その後、小さい会社だった越山のアスクレピオス製薬は、三崎さんの支援もあり、2019年には約71億円の売り上げをあげるまでに成長したのです」(2人を知る知人)この間、2人の関係性はとても良好で、越山容疑者は自身の結婚式のスピーチを三崎氏に依頼するほどだった。「越山容疑者の結婚式のスピーチだけでなく、婚姻届の証人欄も三崎氏が記載しています。さらに2017年12月31日に三崎氏に対して送ったメールでは『三崎さんはじめメディアハーツの皆さんには公私に及びお世話になりまして、本当に感謝かありません』など、感謝と今後の成長などについて熱い言葉が書かれていました」(同前)
三崎氏は婚姻届けの証人にもなっていた
しかし、2019年2月に脱税の容疑で三崎氏が逮捕されると2人の関係は一変したという。「越山は会社の口座から個人の口座に1億円を内密に送金するなどの背任や横領を繰り返すようになり、それが発覚。すぐに三崎さんは越山に対して代表解任の通知を送りました。越山は一度は非を認め、三崎さんに謝罪しましたが、不信感を抱いた三崎さんは越山に対して代表解任を求める裁判をはじめました。すると越山は三崎さんが反社会勢力である、街宣車をライバル企業に送ったとインネンをつけ、『自身が株主である』と主張したんです。裁判結果では、越山の主張はすべて虚偽との判決が下り、株式の保有は三崎氏のままでした」(別の知人)
越山容疑者からの謝罪LINE(関係者から提供)
三崎氏は会社からなくなった資金を取り返すため、越山容疑者に対して損害賠償を求める裁判をおこなった。「この裁判の判決文を見ると越山氏に対して9億5873万5258円の支払い命令が下されています。しかし、越山氏はタイに住んでいたことなどから、いまだに金銭は払っていないようです」(同前)さらに判決後も、越山容疑者から三崎氏への“攻撃”は続いたという。「越山は『青汁を陥れる会』というグループLINEを組み、そこで三崎氏に対する攻撃方法を計画していました。そのグループに入っているYouTuberは、越山の指示のもと、三崎さんに関する嫌がらせ動画を150本以上公開していました」(越山氏を知る人物)今年7月、取材班は三崎氏から、YouTubeにまつわるデマやトラブル、嫌がらせについて話を聞いているが、“宿敵”の逮捕、起訴に何を思うのか。改めて三崎氏に話を聞いた。
三崎氏(本人インスタより)
「今回の事件は僕が越山さんからされたことの中の本当に小さな1つです。既に民事訴訟を終え、判決では10億円以上の支払いが認められています。しかし会社の資金は1円たりとも戻ってきていません。さらに、越山さんは取引先や関係者にデマを流布しました。これらは裁判では事実でないと認められましたが、一度出た噂をなくすことは難しい。挙げ句の果てには閑静な住宅街にある自宅に街宣を入れられたりもしました、近所にも迷惑がかかり、地獄のような毎日でした。今後は、そういった風評被害がなくなればと思います。越山さんには本件について反省していただき、次こそは正しい道でやり直してほしいと心から願います」
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班