【那覇】那覇市内の飲食店が自慢のカレーを競う「那覇カレーグランプリ2023」(主催・同実行委員会)が11、12の両日、同市前島のとまり緑地で開かれた。2014年から9回目の開催。両日とも雨が降る中、香ばしいカレーの匂いに釣られた延べ約8千人が来場し、好みの店舗に投票した。(社会部・比嘉海人) 今年は初参加の6店舗を含めた16店舗が出店。グランプリには、酒膳綵花(しゅぜんさいか)の限定カレー「超スパイシー牛すじカレー~料亭四つ竹のラフテーのせ」が輝いた。同店は昨年に続き優勝し、2回優勝した店舗に贈られる「殿堂入り」を果たした。 店長の奥野美幸さん(54)は「スタッフのみんなが地獄の仕込みに付き合ってくれたおかげ」と喜んだ。 牛すじと鶏がらをベースにした同店のカレーは、スタッフのネパール人女性の親族が作った現地直送のガラムマサラでスパイスを効かせ、マンゴーなど複数のフルーツの甘みでまろやかに仕上げた。溶けるように柔らかいラフテーも好評で、1500食のうち約1300食が売れた。 辛いもの好きな奥野さんは「私の基準だと激辛ができちゃうので、スタッフと調整しながら作った。『人とは違うことをしよう』という気持ちがずっとあった」と振り返った。 2位の準グランプリにはにんにくチーズバル楽桜(らくら)の「にんにく入れますか?炙り豚カレー」、3位の特別賞にはONE TWO CURRY OKINAWAの「ソーキヴィンダルー」が輝いた。那覇カレーグランプリ「酒膳綵花」が連覇 超スパイシー牛すじカ…の画像はこちら >>
グランプリに輝いた酒膳綵花の奥野美幸さん(中央)と2位のにんにくチーズバル楽桜の糸数純さん(右)、3位のONE TWO CURRY OKINAWAの比嘉椿さん=12日、那覇市