船に安眠用「CBDグミ」を持参した女性 クルーズ船から永久追放処分に

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クルーズ船にCBD(カンナビジオール)グミを持ち込んだ女性を、乗客へ混乱を招く可能性もあったとして、クルーズ会社が船から永久追放にした。『DailyMail』『NewYorkPost』が伝えている。

アメリカ・テキサス州に住むメリンダさんが、マイアミ出航のクルーズ船「カーニバル」に乗船の際、荷物検査でCBDグミが見つかり乗船を拒否された。
メリンダさんは睡眠障害を抱えており、船旅での安眠用にCBDグミを携帯していたのだという。ちなみにメリンダさんが住むテキサス州と乗船するはずだったフロリダ州も、CBD製品の使用は合法である。
メリンダさんは何度もクルーズ船を利用している常連客で、結婚21周年記念と息子の卒業祝いを兼ねた旅行になるはずだった。しかし乗船拒否になったことで家族もクルーズを断念し、費用の約1万ドル(約148万円)は当日キャンセルの扱いになったという。
メリンダさんの自宅には、他の乗客への混乱を招く可能性があったとして、クルーズ船から『永久追放』を通告する手紙が届いた。

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問題になったCBDは、大麻の茎や種から抽出される成分のひとつである「カンナビジオール」のことであり、ハイになるTHCとは性質が異なる。
メリンダさんが所持していたのはカリフォルニアの『MEDTERRA(メディテラ)』の商品で、CBDグミ『Sleep Tight(スリープタイト)』というもの。ストレスの緩和や快眠を即すサプリメントとして、人気の商品だ。
このメーカーは日本の厚生省の認可も受けており、医師やスポーツ選手からも品質の良いCBD商品として評価は高い。メリンダさんはグミにTHCが含まれないため、許可されていると思い込んでいたそうだ。

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クルーズ船の広報担当は、「クルーズ船では『大麻製品や大麻派生商品の持ち込みを禁止する』とサイトに明記している」と言及した。
一方のメリンダさんは、「飛行機の手荷物検査で、水の入ったペットボトルがうっかり入っていたくらいの感覚だった」とコメント。永久追放は極端な措置だとして、経済的損害への法的措置を求める考えだ。
アメリカ全土では大麻使用罪の緩和を求める動きがあるが、クルーズ船の客数は新型コロナウイルスによるパンデミック前の水準に戻りつつあり、クルーズ会社は大麻に対する姿勢を再確認しているという。
A地点で合法の大麻は、クルーズで入港した先のB地点では合法とは限らないとする専門家の声もあり、今後も大麻関連の監視を強化していく考えを明らかにした。