冬の風物詩“光のページェント” 「お金が足りない」存続危機乗り越え…今年の開催は?【新潟市】

新潟の冬の風物詩となっている新潟駅南口けやき通りの「光のページェント」。去年はウイルス禍や物価高騰などの影響で一時開催が危ぶまれましたが、地域の協力や寄付により何とか開催にこぎつけました。

今年もまもなく迎えるライトアップの季節。開催に向けた現状を取材しました。

新潟駅南口の周辺を温かな光が包む「光のページェント」。

30年以上にわたり、寒さが厳しくなる冬に通りを明るく照らしてきました。しかし、去年…

【光のページェント 横木将人 実行委員長(去年)】
「お金が足りないというところがありまして、けやき通りでやるのは無理だと」

工事費が上昇する一方、ウイルス禍や物価高騰の影響で思うように協賛金が集まらず、一時、ライトアップの中止が検討されました。

それでも地域から「風物詩を何とか続けてほしい」と強い要望を受け、小学生と協力し、チラシを作って寄付を募るなどし、何とか開催にこぎつけました。

そして、今年も近付くライトアップの季節…

【光のページェント 高橋純子 実行委員長】
「今年も相変わらず、物価の高騰やそういった問題があって、去年と変わらず、苦しい状況が続いている」

続く物価高騰で開催費用が去年と比べ、さらに1割~2割ほど上昇するなど、厳しい状況は変わらず、今もクラウドファンディングなどで資金集めが続いています。

それでも、会場では着々と開催準備が進んでいました。

【光のページェント 高橋純子 実行委員長】
「(去年)どうか、やめないでほしいという強い希望が寄せられ、実行委員会一堂、はっとしたというか、心に刺さるものがあって、もう一回頑張ろうと」

去年、イベント存続の危機に直面し、実感した地域の思い。

今年の実行委員会では、イベント中止の選択肢はなく、どのように今後も長く続くイベントにしていくか議論が行われたといいます。そこで…

【記者リポート】
「今回は新潟駅南口と万代口を結ぶ、今年開通した新潟駅直下の通路もライトアップし、光のページェントとしてのエリアを広げます」

今回は今年開通した新潟駅直下の歩行者通路もライトアップすることに。

さらに今後は、新潟駅の南北にライトアップのエリアを拡大することで、協賛事業者などを増やしていく構想を練っています。

【光のページェント 高橋純子 実行委員長】
「規模を拡大して、色んな方に関わってもらい、来ていただく」

Q.新しい形の光のページェントの第一歩?
「これからもずっと継続していくために形を変えていかないといけない。ワクワクしながら、どうなるんだろうなと思いながら応援してもらえたら」

危機を乗り越え、続く冬の風物詩。光のページェントは12月8日に点灯予定です。