幹部含む署員複数を書類送検へ…警察署で勾留の男性が死亡した問題 持病把握しながら医療措置怠った等の疑い

愛知県警岡崎署で2022年12月、勾留中の男性が死亡した問題で、警察は署の幹部を含む複数の署員を、業務上過失致死などの疑いで近く書類送検する見通しであることがわかりました。

2022年11月に警察官への公務執行妨害の疑いで逮捕された男性(当時43)は、岡崎署の留置場で暴れたことから、ベルト型の手錠などでのべ130時間以上手足を拘束され、12月に入り死亡しました。

男性には糖尿病などの持病があり、死因は腎不全でしたが、監視カメラの映像などから、複数の署員が男性を足で蹴るなどした疑いが浮上し、約1年にわたり捜査が続いていました。

その後の捜査関係者への取材で、署の留置担当だった幹部を含む複数の署員について、男性の持病を把握しながら必要な医療措置を怠った業務上過失致死などの疑いで、愛知県警が近く書類送検する見通しであることがわかりました。

署長と副署長については、状況を把握しておらず予見できなかったとして、刑事処分は見送られる見込みです。

※画像は視聴者撮影