推薦入試出題ミス 千葉県立保健医療大学 該当問題全員正解に

千葉県は27日、本年度実施した県立保健医療大学(千葉市美浜区)の学校推薦型選抜(推薦入試)の小論文試験で出題ミスがあったと発表した。同大が作成したグラフに誤りがあった。受験生に不利が生じないよう該当の問題は全員正解とする。
県医療整備課によると、18日に行った同入試には、4学科合計(定員88人以内)で170人が受験した。
小論文試験は計4問で構成。問2で示された棒グラフのうち一つで、複数回答式の調査結果であることを明示しなかったうえで、誤って100%の積み上げ式で表示。グラフの数字と目盛りが一致しなかった。
採点時に解答内容を見比べた際、受験生ごとで図の解釈に大きな違いがあったため、問題を確認して発覚した。表データからグラフを作成した際、複数回答であったことの認識をせず、合計が100%と思い込んでいた。
県はすでに受験者と推薦した学校に出題ミスを通知。同課担当者は「出題誤りは試験の信頼を損なうもの。二度とこうしたことのないよう改善・防止措置に取り組む」と述べた。