「かわいそうに」 子猫が動けなくなっていた『とんでもない場所』とは…?

アイルランドで配達員をしているゲイリー・アレル(thearrells)さんが、配達先に荷物を届け終えた時のことです。
彼は通りかかった大きなゴミ箱から、猫の鳴き声が聞こえたことに気付きます。
ゴミ箱を開けると、中にはたくさんのゴミが入っていて、猫の姿はどこにも見えません。
しかし彼は「絶対にここだ。聞こえたんだ」といい、近くにいたフェリムさんという男性と協力してゴミを取り除いていきます。
大量のゴミを取り出していくと、フェリムさんが「見えたぞ!」と指さしました。
ゴミ箱の底に1匹の子猫の姿が見えたのです。
子猫は必死にもがいていますが、その場から動けません。
なぜなら…子猫の頭が底に空いた穴から抜けなくなっていたからです。
多くの人たちがそんな子猫に気付かず、子猫の体の上にゴミを投げ捨てて行ったのでしょう。
フェリムさんはこの敷地内で働くエンジニアなのだそう。
彼は道具をもってきて、ゴミ箱の底を切り取り始めます。
子猫がケガをしないように、慎重に周りを切断していくフェリムさん。
そしてついに、子猫をゴミ箱から助け出すことに成功しました!
続いて、彼が子猫の首の周りのプラスチックを取り除くと、子猫は元気に走り去っていきました。
子猫は見たところ、ケガはしていないようだったといいます。
ゲイリーさんが撮影していた救出の動画は注目され、彼とフェリムさんに称賛の声が上がりました。
・かわいそうに…助けを求める小さな声をあなたが聞いてくれてよかった。
・見事な救出だ。猫もきっと感謝しているだろうね。
・この猫はラッキーだね。救ってくれて本当にありがとう!
その後、ゲイリーさんは何度かこの場所に戻ってきたそうですが、子猫の姿は見ていないといいます。
子猫はこの辺りに住みついている野良猫の家族の一員なのだとか。
彼は「あの子猫が安全に母猫や兄弟姉妹の元に戻れたと確信しているよ」とつづっています。
もしゲイリーさんが子猫の鳴き声に気付かなかったら、この子猫はどうなっていたでしょう…。
ためらうことなく子猫を助けた、心優しいゲイリーさんとフェリムさんに大きな拍手を送りたいですね。
[文・構成/grape編集部]