北海道の1か月予報 冬型の気圧配置が弱く、雪や寒さがしのぎやすい12月に?

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向こう1か月の北海道は、冬型の気圧配置が弱く、日本海側の雪は少ない傾向となるでしょう。なお、数日前(11月21日)に発表された3か月予報では「12月は寒気の影響を受ける日もあり、気温は平年並み」と予想されていましたが、今回の1か月予報では上空の寒気の影響を受けにくい見通しとなったため、12月の気温は平年より高い予想に変わりました。
1週目(12月2日~8日) 寒気が抜けて、高めの気温に

2日土曜日から5日火曜日にかけては、弱い気圧の谷の中となる日が多いでしょう。全般に晴れ間があり、雪や雨が降っても、量が多くなったり極端に降り方が強まったりすることはなさそうです。6日水曜日以降は、低気圧が本州方面を通過し、日本の東へ進むでしょう。この低気圧が、南から暖かい空気を持ってくるため、太平洋側を中心に雨の降る所があるでしょう。雪で降ったとしても、湿った重たい雪になるため、外出には雨具があるとよさそうです。気温は、2日土曜日まで平年並みか低いですが、その後は平年より高くなるでしょう。厳しい寒さはいったん解消し、日中はプラスの二桁まで上がる所もある見込みです。しのぎやすい気温にはなりますが、特に積雪の多い地域では朝晩と日中で路面状況が変化しやすくなるため、運転の際などは注意してください。
2週目(12月9日~15日) 路面状況の変化に注意
日本海側・太平洋側・オホーツク海側は平年並みの天気傾向となる予想です。ただ、北海道の北を通る低気圧の影響を受けやすく、北海道は気圧の谷の中となって天気の崩れる日があるでしょう。低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込むと、降るものは湿った雪、沿岸など場所によっては雨となる可能性もあります。湿った雪で、降り方や風が強まると、見通しが悪くなることに加え、電線に着雪して停電に繋がったり、路面状況が悪化してしまうこともありそうです。最新の気象情報を確認し、その日の路面状況に合わせた靴を選んだり、路面状況が悪化しそうな日は時間に余裕を持って外出するなど、対策を心がけてください。
3~4週目(12月16日~29日) 全道的に根雪の季節へ

日本海側とオホーツク海側は、平年と同様に曇りや雪の日が多いでしょう。一方、太平洋側は晴れる日が多い見込みです。気温は平年並みで経過するでしょう。しかし、平年並みとはいえ、一時的に強い寒気が流れ込むと、一気に積雪が増加する可能性もあります。また、この頃になると、太平洋側など比較的雪の少ない地域でも、平年では根雪(長期積雪)の初日を迎える所が増えていきます。主な都市の根雪初日の平年日は、札幌12月6日、帯広12月7日、網走12月8日、函館12月19日、釧路12月30日となっています。本格的な雪の季節を迎える前に、車に防寒具やスノーヘルパー、スコップを積んでおき、自宅でも懐中電灯、ポータブルストーブなど非常用品の確認を行っておくと、いざという時に安心です。