広尾町の魅力詰まった「まんぷくまつり」12月10日開催…あの街行く北海道

広尾町の魅力が詰まったイベントが開催される。昨年に続き「広尾まんぷくまつり」が、シーサイドパーク特設会場(字野塚989番地)で10日に実施される。町内だけでなく、姉妹都市の芽室町と長崎・西海市に加え、今年は宮崎・西都市も参加。14店が並び、水産物や加工品、野菜、肉などを販売する。
オンリーワンの品も登場する。広尾高校の教育課程の一つにフードデザインがある。履修する生徒が考案した「サンタのつぶやき」が初めて販売される。見かけはたこ焼き。生地に特産の昆布を加工した粉末を練り込み、タコの代わりにこちらも特産のツブ貝を使った。雪に見立ててかけられた山わさびがアクセントになった品を、町水産商工観光課の山田雅樹課長補佐も「広尾に来ないと食べられないものです」とPRした。
催しも用意している。男女各10人が参加できる毛ガニ早食い競争は、参加賞として毛ガニが1杯もらえ、上位に行けばさらに多くのカニを手にできる。毛ガニやシシャモなどの特産品が当たる、特賞は2万円相当の抽選会も実施され、いずれも当日、会場で参加を受け付ける。昨年は3000人が訪れた盛況の1日に、訪れる価値は十分にある。
◆1日1組限定の特別サウナ設置
1日から17日まで、期間限定で「サンタランドイルミネーションサウナ」が大丸山森林公園で開催される。移動式サウナを所持する石山商店の石山拓代表取締役が「いい景色を見ながら外気浴で整うことができたら」と企画。イルミネーションを満喫できる同公園のポンプ小屋を会場に、1日1組限定で受け付けている。セルフロウリュサウナの温度は85~110度で、水風呂はなく、零度前後の外気温で整う、貴重な経験ができる。予約や詳細は石山商店、TEL01558・2・3105、ホームページ、www.unclezaku.comへ。
◇広尾町 十勝総合振興局内の最南端に位置する町。1946年9月20日、町制施行。産業の柱は日本一の漁獲量を誇るシシャモなどの漁業、小麦、てんさいなどの農業。首都圏を結ぶ海の最短距離に位置する「十勝港」は十勝の海上輸送の拠点。町名はアイヌ語で石が転がるを意味する「ピ」と、砥石(といし)が取れる地の「ルイ」が変化した「ピルイ」が語源といわれる。人口は6057人(10月末日時点)。村瀬優町長。
◆15万個が点灯クリスマス気分
広尾町は1984年にサンタクロースの故郷といわれるノルウェー・オスロから、日本で唯一、サンタランドとして認定された。10月下旬から年明けまで、町内各所にイルミネーションが点灯され、クリスマス気分を味わうことができる。
広尾サンタランドがある大丸山森林公園には、15万個のイルミネーションと1万個のウッドランタンが設置されている。市街地でも市役所、消防署、バスの待合所などもライトアップされ、町内会でもイルミネーションを実施するなど町全体がクリスマス。食べて見て、12月が広尾町を訪れるのに最高の時といえる。