製氷室の掃除、しないとどうなる? 三菱電機の回答に「そんなことに…」「欠かさずやる」

食材の保存に欠かせない家電である、冷蔵庫。冷蔵以外の機能もあり、夏場は製氷室を使ってたくさん氷を作ることもありますよね。
みなさんは、冷蔵庫の製氷室を普段からお手入れしていますか。中には「うっかり放置していた…」という人もいるかもしれません。
本記事では、三菱電機株式会社(以下、三菱電機)に取材し、製氷室の正しいお手入れの方法について紹介します。
昔の冷蔵庫では、製氷皿に水を張って氷を作るというのが普通で、冷凍室で製氷を行っていました。
最近では、機種によっては、水を補給しておくと自動で氷が作れる仕組みが取り入れられており、製氷室が冷凍室と分離されているタイプもあります。
三菱電機の『MZシリーズ』という冷蔵庫もこのタイプだそうで、「冷蔵室の給水タンクと製氷室をあわせて『自動製氷機』と呼んでいる」とのことです。
製氷室のお手入れは、まず以下の2点が基本です。
1.カビ、水アカなどの発生を防ぎ、清潔でおいしい氷を作るために、定期的なお手入れを欠かさない。
2.氷を使わない時は、製氷機能を停止して製氷皿や給水タンクの水を空にする。
『1』の定期的なお手入れを欠かさないという点ですが、例えば三菱電機では、以下の頻度を推奨しています(三菱冷蔵庫6ドア機種の場合)。
【推奨する掃除頻度】
・給水タンク、給水ポンプは週に一度。
・給水パイプ、タンク受けは月に一度。
・製氷皿は年に一からニ度。
氷を作る際に水を入れておく給水タンクや、水の通り道である給水ポンプは、カビ・水アカ・ぬめりが発生しやすいので、週に一度のお手入れがお勧めなのです。
あくまでも一例ですが、給水タンク・給水ポンプの具体的お手入れは、以下のようになります。
※クリックすると画像が拡大します。
各部品を清掃した後は元どおり組み立てましょう。上の画像の例では内部の部品が分解できますが、メーカーの機種によって、取り外してお手入れできる部品は異なります。
基本的には、各部品を外して水洗いするなどして汚れを落とし、また組み立てるという作業になります。
お手入れの際には、必ず取扱説明書を参照の上、作業を行うことを忘れないでください。
三菱電機に製氷室のお手入れでNGなことを聞いたところ、「以下の点に注意してください」とのことでした。
1.取扱説明書のお手入れ手順に沿って、作業を行う。
2.表面に傷が付き、故障の原因となるため、スポンジ・タワシなどは使わない。
3.変形してしまうため、食器洗い乾燥機・熱湯は使わない。
4.塩素系漂白剤を使う場合は内装フィルターを事前に取り出す。
まず、取扱説明書に従って部品の取り外し、清掃を行います。「途中で分からなくなった」「部品がどっかにいっちゃった」なんてことがないようにしましょう。
部品を傷付けたり、変形させたりすると故障の原因になります。そのため、傷付くような洗剤の使用、洗い方はNGです。
また、部品が熱で変形する可能性があるため、食洗機を使わないようにします。
『4』が少し分かりにくいかもしれませんが、フィルター部分は吸着する素材でできているため注意が必要です。
塩素系漂白剤は給水タンク本体には使えますが、漂白剤の臭いを残さないために、フィルターは外してお手入れしましょう。
市販のクエン酸などの自動製氷機用クリーナーを使用する場合にも、同様に気を付けてください。
最後に、製氷室のお手入れについて、三菱電機から以下のようなアドバイスがありました。
各メーカーが分かりやすい『お手入れ動画』などを用意してサポートしていますので、取扱説明書とあわせて、ぜひ参考にしてください。
清潔でおいしい氷を作るために、定期的なお手入れをお願いします。
特に氷を使わなくなる秋口は、給水タンクに水を補給する頻度も減り、放置しがちです。一度給水タンクを空にしてお手入れすることをお勧めします。
三菱電機のアドバイスをもとに、定期的にお手入れをして、いつでも清潔でおいしい氷を作れるようにしましょう。
製氷室の詳しいお手入れ方法をもっと知りたい人は、下記のウェブサイトを覗いてみてください。
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[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]