政治資金問題を受け、党幹部らと緊急会合 岸田文雄首相が派閥のパーティー自粛を指示「政治に対する信頼が揺らいでいる」

岸田文雄首相は6日、自民党派閥パーティーの政治資金問題を受け、麻生太郎副総裁ら党幹部との緊急会合を自民党本部で行い、全ての派閥に対し、政治資金パーティーなどを自粛するよう要請した。
岸田氏は「政策集団(派閥)のパーティーについて党として信頼回復に向けての取り組みを明らかにするまでは、自粛することを申し合わせ、徹底していくことを確認した」と述べた。
また、派閥のパーティーに加え、忘年会、新年会などの行事も自粛する方針を固めた。岸田氏は「様々な指摘があり、国民の政治に対する信頼が揺らいでいる。強い危機感を持って取り組むことを指示した」と話した。
派閥パーティーを巡っては、2018~21年分の政治資金収支報告書で安倍、麻生、茂木、岸田、二階の5派閥に計約4000万円の過少記載があったなどとして規正法違反容疑で刑事告発されている。
党内最大派閥の安倍派は、議員がノルマを超えて集めた資金をキックバックする運用が行われ、5年間で総額1億円以上が政治資金収支報告書に記載されなかった疑いがもたれている。