“暖冬傾向”も油断大敵!大雪への備えを「降雪量少ないということではない」 予防的な通行規制も【新潟】

本格的な雪のシーズンに向け、新潟地方気象台や北陸地方整備局などが合同で会見を開き、大雪への備えを呼びかけました。暖冬傾向ではあるものの、油断はできないようです。

各地で雪が降り始めやってくる本格的な降雪のシーズン。

こうしたなか12月7日、合同で会見を開いたのは、新潟地方気象台のほか北陸地方整備局・NEXCO東日本など交通に関わる機関です。

【新潟地方気象台 中村誠 気象防災情報調整官】
「冬の期間中、常に気温が高状態が続くとか、降雪量が少ないということでは決してありません」

気象台によりますと、来年2月までの3カ月予報では、県内を含む北陸地方は平年と比べ、気温は高く、降雪量は少ない見込みだということです。

しかし、暖冬傾向とはいえ油断はできません。

2016年1月、非常に強い寒気が流れ込み、平野部でも大雪が降った県内。長岡市の国道で車の大規模な滞留が発生するなど交通は大混乱しました。

実は、この年の冬は今シーズンと同じく3カ月予報で「気温が高く、降雪量は少ない」と見込まれていたのです。

【新潟地方気象台 中村誠 気象防災情報調整官】
「一時的な寒気の強まりとかJPCZ、これは発達した雪雲の帯だが、こういったものがかかると大雪になる可能性がある」

予想を超える大雪への備えとして、北陸地方整備局は予防的に通行止めなどを行う国道の規制区間を公表。

県内では14区間合わせて219.5kmが指定されています。

また、去年12月の大雪により柏崎市や長岡市で長時間にわたる滞留が発生した事態を受け、通行止めを行う際の目安とする降雪量の数値を内規として管内全ての地域で定めたということです。

【北陸地方整備局 木村祐二 道路情報管理官】
「(交通規制の)判断が遅れたことは否めない。数値的な判断基準を目安にして通行規制に入る」

関係機関は、確実に冬用タイヤを装着することや最新の道路状況を確認すること、大雪が予想される場合には不要不急の外出を控えることなどを呼びかけています。