“カスハラ”で有罪になった女に「ファストフード店で2カ月働け」と判事が命令

米国オハイオ州にあるメキシカン料理チェーン「チポトレ」で、従業員に嫌がらせと暴行を行った女に有罪判決が下った。判事は被告の女に、刑期を短くしたいなら2カ月間ファストフード店で働くよう命じた。FOX8などが報じている。
今年9月、オハイオ州パルマのチポトレでローズマリー・ヘイン被告(39)は注文したブリトーボウルの見た目が気に入らないとカウンターに怒鳴り込み、従業員のエミリー・ラッセルさんの顔をめがけて熱いボウルの中身をぶちまけた。
その様子は居合わせた客によって撮影されており、裁判ではそのビデオが上映されたという。被害者のラッセルさんは顔に火傷を負い、ショックで既にチポトレを退職しているという。
ティモシー・ギリガン判事は「ブリトーボウルが自分の思ったものではなかったというだけでこのようなことをするのですか?」と問いかけた。そして、主婦のバトルを題材としたリアリティ番組『リアル・ハウスワイフ』をもじり、「これは『リアルハウスワイフ・イン・パルマ』ではないんですよ。このような行為は許されるものではありません」と諭した。
判事はヘイン被告に罰金刑に加え、180日間の服役を命じたが、「あなたは刑務所の食事では満足できないでしょう。ファストフード店で2カ月間、週20時間働くことに合意すれば、刑期を60日免除します」と救済策も提示。ヘイン被告はこれを受け入れたそうだ。