博報堂は12月5日、「ひとり意識・行動調査」の結果を発表した。調査は6月16日~8月2日、首都40km圏内に住む25~39歳の男女62名を対象に、訪問留置調査を実施した。
○「ひとりでいる方が好き」が大きく増加
「ひとりでいる方が好き」か、それとも「みんなでいる方が好き」か、と質問したところ、「ひとり」が56.3%と多数派に。この結果を、1993年に実施した同調査結果と比較したところ、この30年間で「ひとりでいる方が好き」な人が12.8%増加していることがわかった。
また、普段の生活に関する意識について質問し、30年前の結果と比べると、「意識してひとりの時間を作っている」が21.8ポイント増加。次いで「ひとりで没頭できる趣味を持っている」(+16.7pt)、「趣味・遊びはみんなよりひとりでやる方が好きだ」(+12.3pt)が増加した。
○ひとりで行きたい場所・したいこととは?
次に、ひとりで行きたい場所を教えてもらい、30年前の結果と比べてみたところ、「喫茶店・カフェ」(+33.4pt)、「ファストフード店」(+25.8pt)、「牛丼屋」(+25.4pt)、「映画館」(+19.4pt)、「ファミリーレストラン」(+14.6pt)、「バー・スナック」(+13.7pt)、「演劇・芝居」(+11.6pt)で増加。
同様に、「ひとりでしたいこと」について質問し、30年前の回答と比べると、「会社の昼休み」(+32.9pt)、「平日、家で朝食をとること」(+32.3pt)、「外で昼食をとること」(+19.6pt)、「平日、家で夕食をとること」(+18.9pt)など、特に食事に関する行動で大きく増加。そのほか「休日出勤」(+18.1pt)や「生活全般」(+17.3pt)、「スポーツ」(+13.8pt)など、この30年で、多くの行動に関して「ひとり」を好む人が増えていることが明らかに。
最後に、「喫茶店・カフェにひとりでいてつらくない時間(待ちあわせ以外)」を教えてもらったところ、30年前は平均49分だったが、今回は42.7%もの人が「120分以上」と回答しており、平均は114分と大幅に増加した。