“政治とカネ”の問題に真紀子節炸裂!田中真紀子元外相が会見「答弁差し控えるなら…」

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑で国会が荒れに荒れる中、参議院議員会館で国会議員にひと言物申したのが田中真紀子元外務相です。

【田中真紀子 元外務相】
「11年ぶりに永田町の土を踏みました。まぁ、空気が相変わらず淀んでいるし、きな臭いし、暗い感じがする」

田中真紀子さんの父は言葉で国民の心を掴んだ田中角栄元首相ですが、現在の国会議員と言えば…

【松野博一 官房長官】
「刑事告発がなされ、それに関して捜査が行われているものと承知しており、お尋ねにつきましては、差し控えさせていただいます」

【立憲民主党 枝野幸夫 元代表】
「あなた自身じゃなきゃ答えられないことです。お答えください」

【松野博一 官房長官】
「私の政治団体についても精査し、適切に対応してまいりたい」

言葉を濁し、裏金をめぐる疑惑に正面から答えることはありません。

【田中真紀子 元外務相】
「民主主義は言論ですから、言葉でもって、どれだけ分かりやすく、命がけでしゃべるかなんですよ。しゃべらないで何ですか、最近『答弁を差し控えさせていただきます』。差し控えるというのは、やましいから差し控えるということでしょ?。差し控えちゃいけないの。だったら国会議員になるのを差し控えたほうがいい」

裏金がなくても、すでに国会議員は多くのお金をもらっていると指摘した上で、今の国会の現状、そして国会議員のあるべき姿についてこう話しました。

【田中真紀子 元外務相】
「全て終わってしまった、賞味期限が切れた人たちが総理になり、閣僚になり、議員になっている。活力が充実していて、やる気満々で、どんな批判があってもいい、自分の夢を実現したいという人たちがポストについていない。本来、国会議員は尊敬されて、憧れられる存在でなければならない」

11年ぶりに永田町に姿を現した田中真紀子さん。自身の政界復帰は否定しましたが、それでも今の政治には、ひと言言わずにはいらなれなかったようです。