ホイップクリーム作りのポイントは? メーカーが紹介する方法に「なるほど」「やってみます」

軽やかな口当たりのホイップクリームは、ケーキやお菓子を華やかにしてくれます。
クリームを泡立てて作るホイップクリームですが、「手順としては単純でもなかなかうまくいかない…」と悩んでいませんか。上手なホイップの作り方を、雪印メグミルクが運営する「ミルク便利帳」より紹介します。
用途ごとの適切な泡立て具合も解説しています。
ホイップクリームを作るのに必要な材料は以下のとおりです。
・クリーム 200
・砂糖 15g
・氷 適量
使うボウルは2つ。泡立て用と、それより少し大きめの、氷を入れて冷やす用です。泡立て用のボウルはステンレス製以外にするのが大切なのだそう。
クリームを泡立てるボウルはガラス・プラスチックなどステンレス以外のものを(ステンレス製ボウルは、ホイップするときボウル内面が剥がれ落ちて、クリーム中に黒いブツブツができたり、クリームが黒ずむことがあります)。
ミルク便利帳ーより引用
さらに雪印メグミルクによると、「(ボウルのサイズが)小さすぎるとうまく空気と混ざり合わない」とのこと。泡だて器は普通のものでも電動タイプでも構いません。使いやすいものを用意してください。
やや大きいほうのボウルに水と氷を入れたら、もう1つの泡立て用のボウルにクリームと砂糖を入れ、冷やしながらホイップします。ボウルはやや手前に傾けて、クリームの中に空気を含ませるようなイメージで混ぜていきましょう。
ホイップクリームは、用途によって異なる状態に仕上げます。「流し用」といわれる7分立てのホイップは、デザートなどの表面に流し込んで使うもの。持ち上げた時にタラっと垂れる程度が目安です。できれば電動泡だて器を使って、素早く仕上げていきましょう。
ホイップクリームは変化が速いもの。これ以上硬めに泡立てる時は、電動泡立て器から手動の泡立て器に切り替えて泡立てていきましょう。
ケーキ表面に使うのは、8分立ての「塗り用」のホイップです。7分立てにしたホイップを、手動で混ぜていきます。静かに空気を送り込むイメージで、滑らかに仕上げましょう。持ち上げた時にツノが立たず、筋が残る程度を目安にしてみてください。
「絞り出し用」のホイップは全立てと呼ばれ、絞り袋に入れて飾り付けに使われます。8分立てからさらにしっかりと泡立て、ツノが立つのを確認しましょう。これ以上ホイップすると、クリームが分離してしまう可能性も。しっかり見極めて、混ぜすぎないよう注意してください。
ケーキに使おうと泡立てたものの、ホイップクリームが余ってしまった、ということはよくあります。
そのまま冷蔵庫に入れて保存することもできますが、あまり日持ちせず、2~3日で食べきる必要があります。しかし、冷凍保存なら3週間ほどもつのだとか。
冷凍保存する場合は、分離しないよう硬め(全立て)に泡立てます。金属製のバットに1回ぶんずつ絞り出すか、スプーンですくって置いていき、バットにラップをかけて冷凍します。
完全に凍ったら、バットから取り出してジッパー付き保存袋やプラスチック製の保存容器などに入れ替え、冷凍庫で保存が可能です。
コーヒーやココアなどの温かい飲み物に凍ったまま入れて使ったり、冷蔵庫で30分ほど置いて解凍すれば、スイーツのデコレーションにも使えます。
そのほか、大きい容器にまとめて冷凍して、アイスクリームのように凍ったまま食べることも可能です。
クリームを上手にホイップできるようになれば、ケーキやお菓子の見た目はより華やかに仕上がるでしょう。飾り付けのレベルもぐんとアップするはずです。「ケーキ作りでなぜか仕上げの飾り付けがうまくいかない」という場合、ホイップクリームをうまく扱えていない可能性があります。雪印メグミルクが紹介しているコツも踏まえて、きれいに仕上げてみてください。
[文・構成/grape編集部]