和歌山・白浜町のアドベンチャーワールドで飼育されているジャイアントパンダ「永明(30歳、雄)」、「桜浜」、「桃浜(双子の8歳、雌)」の3頭が、22日に中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地へと旅立つ。観覧最終日の21日は多くのファンが訪れ、歓送セレモニーが行われた。
永明は1994年に中国から来園し、これまで16頭の子供を残し、「現在の飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダ」の記録を持つ。桜浜、桃浜は永明と良浜との間に生まれた双子で、アドベンチャーワールドで初の雌の双子。性成熟をの年齢を達しており、今後は中国で繁殖を目指す。1月20日から検疫期間に入り、毎日の健康チェック、体内、体毛の寄生虫を駆除する「駆虫」を定期的に行って渡航に備えてきた。
桃浜は1月21日から、桜浜は2月2日から発情兆候が見られて公開中止の時期があり、20日時点でも桜浜の公開は休止されている。渡航に問題ないという。渡航にはワールドから飼育員らスタッフ4人が同行。成都ジャイアントパンダ繁育研究基地での検疫期間終了後、どの施設で飼育されてるかは未定となっている。