新型コロナの感染者数は減少傾向が続いていて、愛知では飲食時に「1テーブル4人まで」などとする県独自の呼びかけが、20日から解除されました。変化はあったのか、名古屋の飲食店を取材しました。 名古屋・栄に店を構える九州料理の居酒屋「新九」。
20日夜もテーブルで酒やしゃぶしゃぶ、そして会話を楽しむ人たちの姿がありました。スタッフ:「期待と夢が膨らんでいますね。お店としては何か大きく変えることはなく、引き続き感染予防対策などはしっかりさせていただいて、お客さまに楽しんでいただく」 店側が期待するのは、会食でのルールの緩和です。 愛知県は、独自の新型コロナ対策「医療ひっ迫防止緊急アピール」を20日から「厳重警戒」に移行しました。これに伴い、会食時に「同一テーブルに4人までを目安」としていた呼びかけが無くなりました。
これを受け、店では4人で使っていたテーブル席を、以前同様6人用に戻しました。さらに多い場合は席を寄せるなど、少人数から大人数まで要望次第で柔軟に対応するとしています。
スタッフ:「現状は2月後半ごろから団体のお客さまのご予約が増えていて、このままいくと3月の送別会、4月の歓迎会などは行われるようになるのかなと思います。20名様以上40名様以下ぐらいで団体予約が増えているかなと」20代の男性客:「大人数で食べられるのは楽しい。コロナ前みたいに戻ってくれたら一番うれしいなと思います」 間もなく迎える春の歓送迎会シーズンに、店からも客からも期待の声が聞かれました。
名古屋・錦三丁目の老舗焼き鳥店「鳥勢」では、20日夜は座席のレイアウトの変更などは実施していませんでした。
鳥勢の女将:「まだしばらくはそこまで変えないと思いますけれど。やっぱり(テーブルを)離してと言うお客さまもいれば、一緒でいいと言うお客さまもいらっしゃるので。すぐにはね、やっぱりこの3年間でしたので」 県独自のルールが変わっても、当面は客の要望に合わせた対応を取る予定です。
その背景には、“別のルール”の存在もあるようです。40代の男性客:「私としては会社のルールが4人までと決められていることもありまして、解除になったからといって世の中は変わっていかないのかなという気はします」