今年9月、新潟県弥彦村で発生したひき逃げ事件に関する情報を提供し、事件解決に貢献した中学生2人に感謝状が贈られました。事件を目撃したあと脳裏に浮かんだのはドラマ番組だったと言います。
【西蒲警察署 岡崎信彦 署長】
「重要な情報を警察に教えてくれたことにより、事件解決に大きく貢献された。これに深く感謝の意を表します」
12月11日、警察から感謝状が贈られたのは、弥彦中学校3年の細谷悠翔さんと西潟依音さんです。
2人は9月、下校途中に十字路交差点で男子児童の乗る自転車と普通乗用が衝突する事故を目撃。すると…
【西潟依音さん】
「運転手は一応出てきたけど、救急車とかそういうのは呼ばずに、すぐに車に乗って行ったから『え、呼ばないの?』と思った」
車の運転手は通報せずに、その場から走り去ったのです。
男子児童は軽傷でしたが、事件の後に母親から通報があったことから警察はひき逃げ事件として捜査を開始。
そして事件の翌日、目撃者を探していた警察に2人はある情報を提供します。
【細谷悠翔さん】
「車の色やナンバーを話した」
【西潟依音さん】
「車の大きさとか運転手の特徴とか、細かいことも言えていたと思う」
突然のできごとにも関わらず、走り去った車の色やナンバーなどをはっきりと覚えていたという2人。その冷静な行動の背景にあったのは?
【細谷悠翔さん】
「ドラマとかでよくあったので、覚えておいたほうがいいのかなと思って覚えていた」
Q.ドラマはよく見る?
「サスペンス系とか」
サスペンス系ドラマにヒントを得て、重要な情報を的確に把握していたのです。
この2人の情報が決め手となり事件は解決。警察は車の運転手を過失運転致傷と事故不申告で書類送検しました。
【西蒲警察署 岡崎信彦 署長】
「冷静に被害者を介抱して、かつナンバーを覚えてくれていた。事件の早期解決にもつながったということで感謝している」
【細谷悠翔さん】
「貢献できたことがうれしかった」
【西潟依音さん】
「事故があれば、無視をしないで一応声をかけるということを今後もしていきたい」