オムライスやナポリタンスパゲッティなどを作る時、調味料の1つとして大活躍のケチャップ。甘酸っぱい味は、老若男女問わず好きな人が多いのではないでしょうか。
開封したばかりのケチャップや、久しぶりに開けた際に、水分だけが先に出てくることはありませんか。
一見、ケチャップが傷んでいるように感じられますが、実は、品質には何の問題もありません。その理由を、ケチャップといえばおなじみの『カゴメ株式会社』が解説しています。
カゴメ株式会社によると、ケチャップから出てくる水分はケチャップを置いておいたことで液体部分が分離したものので、品質には何の問題もないのだそう。
ケチャップは、静置しておくと液体部分が分離し、注ぎぐちの部分にたまってしまうことがございますが、品質には問題ありません。
カゴメ ーより引用
ケチャップは、実は100gあたり66gもの水分が含まれています。もし水分が分離してしまっても、決して傷んでいる訳ではないため、容器を揉んだり、振り動かしたりすることで、元の状態に戻ります。
水が出ているのは傷んでいるわけではない、とのことですが、逆に「傷んだケチャップ」はどのような特徴があるのでしょうか。
例えば、キャップ部分にカビが生えている場合や、異様に酸っぱかったり、異臭がするもの、容器がパンパンに膨らんでいるものなどは傷んでいるサイン。決して食べないようにしましょう。
実は、ケチャップは腐りにくい調味料です。
法律上、ケチャップには保存料の使用が禁止されています。その代わりに、防腐や殺菌の効果がある砂糖や塩、お酢が多量に含まれているため、保存料がなくても長持ちします。
そのため、市販のケチャップの多くは、未開封のものであれば賞味期限が1年から1年半と定められていることが大半です。しかし、開封すると約1か月を目安に食べきることを推奨するメーカーが多いため、ケチャップを開封したら、なるべく早めに消費するように心がけましょう。
ケチャップを冷蔵庫で長期保存する場合は、冷やしすぎることもよくありません。そのため、冷えすぎないドアポケットでの保存をおすすめします。
また、ケチャップの蓋を下側にして静置しておくと、分離した水分が注ぎ口のあたりに溜まって、水っぽいケチャップが出てきてしまいます。
冷蔵庫のドアポケットに保存する場合は、蓋を上向きにして保存しましょう。
ケチャップは分離することを知っておけば、開封した時に水分が出ても、慌てずに済むでしょう。安全かつ安心に食事を楽しむために、適切な環境と期限を守ってケチャップを保存しましょう。
[文・構成/grape編集部]