クリスマスまで10日あまり。洋菓子店には13日もクリスマスケーキの予約に多くの人が訪れていました。店側は、材料費の高騰に苦しみながらも、お客に喜んでもらいたいと準備を進めています。
【松村道子キャスター】
「新潟市西区の洋菓子店です。店内はクリスマスムードが高まっています。この店では、ここ数年にわたって材料費の高騰と向き合ってきました」
【ガトーシェフ三昧堂 高井司社長(2021年)】
「今、使っている物全てが値上がりしていて」
【ガトーシェフ三昧堂 高井司社長(2022年)】
「ほぼ全ての食材が10~15%去年より上がっていて」
今年も材料費の高騰は留まることを知りません。
【ガトーシェフ三昧堂 高井司社長】
「色々があるが、バターとかよく使う物が上がってきているので、そこが厳しいなと思う」
バターや生クリームのほか、1年を通して価格が上がったのは卵。鳥インフルエンザの発生から一時は供給が滞り、現在も価格は去年の2倍以上に。
イチゴも1パックあたり200円から300円ほど高くなっています。
このほか、値上げが顕著なのは梱包資材です。
【ガトーシェフ三昧堂 高井司社長】
「10円から高い物だと30円近く上がってきている」
経費を圧迫していますが、クリスマスには、お客に喜んでほしいと、サンタのイラストがついた特別な箱を用意。
【ガトーシェフ三昧堂 高井司社長】
「やっぱりクリスマスこの箱あってのクリスマスなので」
もはや経費の削減には商品ロスをなくすことぐらいしか工夫のしようがなく、今年のクリスマスは、ホールケーキで200円から300円ほど値上げしました。
【ガトーシェフ三昧堂 高井司社長】
「もういい加減ちょっと収まってくれないと、どんどんケーキの売価も上がってしまう。あまり高級なものにしたくはないので」
物価高騰の家庭への影響も長引く中、やや小ぶりの4000円台のものが人気だという今年のクリスマスケーキ。
今日も、店には予約するお客が次々と訪れていました。
【お客】
「子どもの成長を噛みしめながらいただいています」
1年を振り返る意味も持つクリスマスケーキ。この店では、22日以降、25人体制で、1800個近くのホールケーキを提供します。