「サイレン鳴らすな」より不適切な119番かも? 救急車の適正利用を改めて呼びかけ 東京消防庁

他にも「動物病院に運んで」なんてものまで。
東京消防庁は2023年12月12日、119番の適正利用を訴える「間違い探し」を公式X(旧Twitter)で公開しました。 同庁の説明によると、東京消防庁が2022(令和4)年中に受け付けた119番通報は、103万6645件(速報値)に上り、統計上はじめて100万件を超えたとのこと。これは、単純計算で1日2840件、1時間当たり118.3件、1分間に約2件かかってきていることになります。 ただ、その中には緊急性のない問い合せや、消防に関係のないものが約2割も含まれているのだとか。そのなかで実際にあったのが、間違い探しに使われていた「家の鍵を失くして」と「エアコンの設置をお願いできますか」というものでした。
「サイレン鳴らすな」より不適切な119番かも? 救急車の適正…の画像はこちら >>緊急走行する東京消防庁の救急車(柘植優介撮影)。
間違い探しには上記2例のほかに「サイレンは鳴らさないで」というものも入っており、この3つを「不適切な119番通報の例」としてイラスト化していましたが、東京消防庁によると、他にも「電気が消えなくなった。なんとかしてほしい」「不審な人がいる。見に来て欲しい」「友人が救急車で運ばれたみたいだが、どこの病院か教えてほしい」、さらには「コロナの検査キットどこで購入したらいいですか」や「犬の体調が悪いので、動物病院に運んでもらいたい」なんてものまであったといいます。
東京消防庁では、こういった事例を挙げて「不要不急の電話については、ほかの緊急通報の妨げとなりますので、最後までお話しを聞かずに切断する場合があります」と明記していました。
昨今は、救急車の出場率が高止まりしており、東京消防庁も公式Xなどで連日のように「救急車ひっ迫アラート」を出しています。
こういったことから、東京消防庁では改めて救急車の適正利用を呼びかけた模様です。