「自分はお金持ちになれると思う」高校生は2割、将来稼げると思う年収はいくら? – ベネッセ調査

ベネッセコーポレーションは12月12日、「高校生のマネー事情とキャリアに関する調査2023」の結果を発表した。同調査はスパークス・グループとともに9月15日~18日、全国の高校1~2年生男女(とその保護者)各約100名(総計約600名)を対象に、インターネットで実施した。

将来、お金持ちになりたいか尋ねたところ、高校生の78.0%が「そう思う」と答えた。しかし、「お金持ちになれると思う」と回答した高校生は20.8%に留まり、理想と現実にギャップがあることがわかった。また、将来自分が稼げると思う年収について聞くと、「300万円未満」と回答した高校生が12.0%と最も多く(「答えたくない・わからない」を除く)、高校生が現実的な金銭感覚を持っていることが浮き彫りになった。

就職などで企業を選ぶときに重視することを聞くと、「安定している」(46.1%)と回答した高校生が最も多かった。「今後成長しそう」(11.7%)「自分が成長できそう」(18.3%)を大きく上回っている。保護者への質問でも同様で、企業を選ぶとき、子どもに重視して欲しいことの質問で「安定している」を選択した人は項目上最多の50.6%で、「今後成長しそう」(10.7%)を大きく上回った。

投資についてのイメージを聞くと、「お金についての知識が重要だと思う」と回答した高校生は87.7%だった。投資のイメージについては50.0%の高校生が「難しい、よくわからない」と回答している。

「お金について学ぶ機会がある」と回答した高校生は27.2%に留まり、高校生世代の投資教育は、まだまだ進んでいないこともわかった。