沖縄北部テーマパーク見据え 「ジャパン」社と名桜大学が連携 学長「観光人材の育成を共に目指す」

【名護】2025年に開業予定の「沖縄北部新テーマパーク」の運営主体となるジャパンエンターテイメント(名護市、加藤健史代表)と名桜大学(砂川昌範学長)が20日、観光人材の育成を目的に「産学連携に関する包括協定」を締結した。同大学で今年4月に開設する国際観光産業学科の学生を主な対象に、大学での講義やテーマパークでのインターンシップ受け入れなどを想定する。締結式で砂川学長は「互いの人的・物的資源を有効活用し高度な観光人材の育成を共に目指したい」と意気込んだ。
関連記事沖縄北部テーマパークどんな施設に? 利益の循環や周辺への影響は… 加藤代表に聞く | ・・・ 「沖縄北部新テーマパーク」の起工式が行われた7日、運営主体のジャパンエンターテイメント(JE)の加藤健史代表が本・・・www.okinawatimes.co.jp 両者が連携して教育、実践、調査・研究のサイクルで観光人材の育成を目指す。具体的な取り組みは今後固める方針。テーマパーク開業後、観光産業でのキャリア形成を志す学生を対象にインターンシップを受け入れるほか、同社による大学での出前授業などを想定しているという。
加藤代表は「テーマパークはエンターテインメント事業を核に、飲食や物販などさまざまな事業が集まる。働く人も多くの職種の中で自らのキャリアを形成しやすい」と説明。さらに「同大学のマーケティングに関するカリキュラムに助言したり、テーマパークでの事例をケーススタディーとして学びに変えたりすることもできると思う」と話した。
テーマパークの人材確保については「インターンシップなどでの実践を通し『もっと学びたい』と思う学生がいれば、従業員やアルバイトとして働く環境は提供できる」とした。
砂川学長は「学生向けの講義や卒業研究のフィールドといったさまざまな形で、テーマパークが生きてくると思う」と期待した。(北部報道部・西倉悟朗)