中野駅前の大規模複合再開発事業、街区名称が「パークシティ中野」に-2025年12月竣工予定

囲町東地区市街地再開発組合は2月16日、三井不動産レジデンシャルおよび、三井不動産が参加組合員として参画している「囲町東地区第一種市街地再開発事業」の街区名称を、「パークシティ中野」と決定したことを発表した。

同プロジェクトは、東京都中野区中野四丁目にて推進。JR中央線・総武線、東京メトロ東西線「中野」駅前において計画されている数多くの再開発事業の中でも、「中野」駅前開発の先駆けとなる約2.0haの大規模複合再開発事業で、2022年9月1日に着工し、2025年12月に竣工を予定している。中野区により中野駅から囲町地区まで結ぶペデストリアンデッキを含む都市計画変更素案が発表されている。

同プロジェクトでは、住宅、オフィス、商業施設等を整備し、このペデストリアンデッキに接続することを予定している。

名称は、事業主である囲町東地区市街地再開発組合による決議によって決定した。三井不動産レジデンシャルが提供する商品ブランドの一つである”パークシティ”を冠した街区名称で、「パークシティ」と名付けられた街区名称は、「パークシティ大崎」「パークシティ武蔵小山」に次いで3例目。A敷地内のオフィス・商業棟においては、「中野M-SQUARE」と名称を決定した。

同プロジェクトは、開発コンセプトを「緑があふれ都市と自然とが融合した街づくり」とし、人々の交流や人の賑わいの創出、緑の空間づくりなどを推進している。

設計・総合監修は「佐藤総合計画」が担当し、さらにランドスケープおよび外装デザインにおいては、「HARUMI FLAG」や「パークシティ大崎 ザ タワー」、「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン」などのデザインを手掛ける「光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所」が担当。路地空間や約1,000㎡のおみこし広場、2,000㎡超の緑地空間を持つ「都市と自然を融合」した計画としている。

建築デザインは、中野駅前に相応しいランドマーク性のある外観デザインとし、低層部には、歩行者向けの空地やデッキを設けることで、賑わいと回遊性を創出する丘を想起させるデザインを、高層部は、空と雲の移ろいを想起させるデザインとしている。

三井不動産グループでは、グループ全体の温室効果ガス排出量を2050年度までにネットゼロとすることを目標に設定し、環境に配慮したさまざまな取り組みを行っている。

同プロジェクトにおいても、オフィス・商業棟屋上に太陽光発電パネルを設置し、住宅棟外壁には太陽光発電シートを設置。オフィスビルへの再生可能エネルギーの受電などを採用する予定。また、環境認証においては、住宅棟は「ZEH-M Oriented」の取得を、オフィス・商業棟は「ZEB Ready」等の取得を予定している。

同プロジェクトは、2025年12月に住宅棟(A敷地・B敷地)竣工後、2026年1月にオフィス開業、2026年春に商業施設開業を予定している。