拉致担当相兼務の林官房長官「政府一丸で取り組む」 家族会は早期の日朝首脳会談実現を要望【新潟】

政府が開催した拉致問題に関するシンポジウムに、12月14日に就任し拉致問題担当大臣を兼務する林芳正官房長官が登壇。「政府一丸となって取り組む」と述べました。

前任の松野博一官房長官が裏金疑惑により辞任したことを受け、拉致問題担当大臣に就任した林芳正官房長官。

【林芳正 官房長官】
「拉致問題は岸田政権の最重要課題であり、時間的制約のある一時もゆるがせにできない人道問題である」

林官房長官は今年9月まで外務大臣を勤めていて、各国との外相会談では拉致問題の即時解決に向け、直接協力を求めてきたと強調しました。

【林芳正 官房長官】
「首相直轄のハイレベルで協議を行って、早期の首脳会談実現に向けた環境が整備されるように首相の指示の元で政府一丸となって取り組んで参ります」

林官房長官は、拉致問題について学んでいる大学生との意見交換会にも参加。

【林芳正 官房長官】
「日本国民みんなが心を一つにして取り組んでいかなくてはいけないと思っている」

若い世代の理解と啓発を求めました。

新たな担当大臣を迎えた被害者家族は、この日も政府に対し、早期の日朝首脳会談の実現を要望しました。

【拉致被害者家族会 横田拓也 代表】
「政治の停滞は許されない。絶対に負けられない命のかかった戦い。今こそ、日本の政治力・外交力が試されている。速やかに日朝首脳会談を開催し、全拉致被害者が日本に帰国し家族と再会できるよう動いてほしい」

特定失踪者・大澤孝司さんの兄・昭一さんも、拉致認定と被害者の早期帰国を訴えました。

日朝首脳会談の実現へ、担当大臣としての手腕が問われています。