指名手配8容疑者逮捕 千葉県警、捜査強化月間で

全国で行われた指名手配容疑者の捜査強化月間だった11月と準備期間の10月に、千葉県警が他県警の手配容疑者を含む8人を逮捕したことが、県警犯罪捜査支援室への取材で分かった。県警は9月末時点で24人を殺人や窃盗、詐欺などの疑いで指名手配していて、昨年も両期間中に8人を逮捕していた。
県警によると、今年逮捕した8人のうち、4人は千葉県警以外の手配容疑者。逮捕のきっかけは、顔などの特徴を記憶した捜査員が雑踏などから見つけ出す「見当たり捜査」などだった。
逃亡期間は手配日から6カ月未満が6人、1年以上が2人。容疑者は4人がネットカフェやビジネスホテルなどの宿泊施設に、他4人が会社の寮などに潜伏していた。
見当たり捜査では10月初旬、県内の主要駅と商業施設をつなぐコンコースで、友人らと歩いている容疑者を捜査員が発見。追跡中に別の容疑者を見つけたこともあったという。
県警に寄せられた情報提供の中には、いずれも警察庁指定重要指名手配の六本木クラブ内殺人事件の見立真一容疑者や、昨年起きた大分県別府市の大学生2人死傷ひき逃げ事件の八田与一容疑者に関するものがあった。