[未来支える]小中入学754人に応援給付金送る こども未来プロジェクト

個人や法人からの寄付金を子どもの貧困問題解消に役立てる「沖縄こども未来プロジェクト」(代表・武富和彦沖縄タイムス社長)は20日までに、今年4月に小・中学校に入学予定の非課税世帯の子どもを対象にした2022年度「入学応援給付金」として、小学校303人、中学校451人の計754人に総額2713万円を送金した。
給付金は小学校が3万円、中学校が4万円。今回は小学校383人、中学校587人が応募。前年より寄付金が多く寄せられていることから、定員を上回る応募者全員に内定を通知。非課税証明書などの証明書類を確認の上、給付した。給付者数は前年を21人上回った。
給付予定の保護者からは「コロナ禍や物価高騰などでとても不安でした。多くの皆さんからの支援で、金銭面だけでなく気持ちが楽になった」「欲しいものを選べるうれしさを子どもと共有したい」などの声が寄せられた。
児童からは「制服もお下がりかとあきらめていたので、新しい服が買えるのがうれしい」「母一人の収入で大丈夫かと不安だった。給付金で母の負担が軽くなってほしい」などのメッセージが届いた。
高校入学予定者を対象にした入学応援給付金(1人当たり4万円、定員550人)には、締め切りの1月末までに739人の応募があった。3月上旬に同プロジェクト運営委員会(久高学委員長)で選考し、3月中旬までに選考結果を通知する。