小児病棟にジングルベル スタッフ演奏、プレゼントも 成田赤十字病院

成田市の成田赤十字病院で18日、小児がんなどの治療のために長期間入院する子どもたち向けにクリスマスイベントが開かれた。子どもたちは医師や看護師らの演奏に合わせてクリスマスソングを口ずさんだり、プレゼントをもらったりして楽しんだ。15年以上前から続いているという。
子どもたちに負担をかけないよう、細菌やウイルスの感染を抑制する小児科病棟の「クリーンルーム」で開催した。この部屋に1年前後入院して治療に励む1歳~19歳の子ども6人とその保護者が参加した。
病院スタッフ6人が、勤務の合間に練習したハンドベルで「ジングルベル」や「きよしこの夜」などを披露。子どもたちはサンタの衣装を着た青墳信之院長から帽子やシールのプレゼントを受け取った。闘病を支える保護者にも紅茶セットや食品が贈られた。
病気が再発して1年近く入院中の勝田倖至さん(19)=同市=は「楽しかった!」と笑顔。母の邦子さん(52)は「ほとんど外出ができないので子どもの楽しみになったと思う。治療が長く続くが、元気にこの日を迎えられた」と喜んだ。
同病院第三小児科部長の植木英亮医師(50)は「子どもたちは我慢しながら治療を頑張っている。少しでも楽しみを届けられていたらうれしい」と話した。