車重はなんと74式戦車2台ぶん!
ハンガリー国防省は2023年12月14日、最新型戦車「レオパルト2A7」を受領したと発表しました
この「レオパルト2A7」は、ハンガリー仕様であることを示す「HU」が末尾に付けられ、「レオパルト2A7HU」と呼称されるとのこと。納入式典に参列したクリストフ・サライ・ボブロヴニツキー国防大臣によると、このタイプは開発元のドイツ連邦軍向けの車体よりも高性能で、世界最先端の戦車の1つであるといいます。
「世界最先端だ!」ハンガリー待望の新戦車が引き渡し 調達数は…の画像はこちら >>ハンガリー国防軍に納入された「レオパルト2A7HU」戦車(画像:ハンガリー国防省)。
詳細な車両性能は不明ですが、砲塔上部に大型の遠隔操作銃塔(RWS)を装備しているのが特徴です。また既存の「レオパルト2A6」などと比べると、エアコンや補助電源装置、新型のNBC(核兵器・生物兵器・化学兵器)防護装置、最新のネットワーク通信システム(C4I)などが搭載されています。 ほかにも、エンジンとトランスミッションが一体化したパワーパックが新型に換装されており、これにより重量は73tと世界の主力戦車の中ではかなり重い部類に入るものの、最高速度は72km/hを発揮し、航続距離も450kmを確保しているといいます。 ハンガリーは2028年までに44両を導入する予定で、今回引き渡されたのはその第1陣になるそうです。また、同時に「レオパルト2」戦車の車体を用いた支援車両、「レグアン2」戦車橋や「ヴィセント2」多用途支援車両なども納入されています。やはりこれらも2028年までに前者が5両、後者が7両引き渡される予定です。
なお、すでにハンガリー陸軍には中古の「レオパルト2A4」が12両配備されており、乗員ならびに部隊の教育訓練で使用されています。