世界的な食糧危機を救う食品として注目されている「昆虫食」。新潟県見附市の食品製造会社がこの昆虫食を使った冷凍の寿司を開発しました。
弁当や総菜を製造する見附市の会社。様々な商品が作られる中、出てきたのは…
【ひまわり食品 高野直取締役】
「こちらがイナゴをつかったイナゴスシ」
酢飯の上に乗っていたのはイナゴの佃煮。こちらは新たに開発された冷凍食品「175SUSHI」です!
世界的な需要の増加で水産物の供給不足が懸念されるなか、栄養価が高く新たな食材として注目されている昆虫食。しかし、その見た目から普及に課題も…
そんな中、こちらの会社では去年から冷凍事業を導入し、その起爆剤として「昆虫食」に目をつけました。
【ひまわり食品 高野直史取締役】
「私も小さいころイナゴの佃煮を食べた記憶がありまして。まずはやってみて、みなさんの反応をお伺いできればなと」
他の県では郷土料理にもなっているイナゴの佃煮。しかし企画当初、社内では…
【ひまわり食品 高野直史取締役】
「女性社員はみんな、絶対食べたくないっていってましたけどね」
それでも、味は確かだとして販売にこぎ着けたイナゴスシ。
【記者リポート】
「少し緊張しますがいただきます。かみ応えはサクサクとしていて、エビの唐揚げを食べているような感覚です。初めてイナゴを食べたのですが、とてもおいしいです」
こちらの会社ではこれまでは弁当など数日で賞味期限を迎える商品を作ってきましたが、冷凍技術を生かした商品で販路拡大を目指す背景には、業界をとりまく厳しい現状があります。
【ひまわり食品 高野直史取締役】
「海産物もそうなんですけど食品全体的に値上げが来ている状況。これから食料危機になって昆虫食と言われているので、まずはこのイナゴから、少しでもみなさんに慣れていただけたらなというような思いはあります」
24日に発売されるイナゴスシ。その美味しさが普及することで食品業界の危機を救うかもしれません。