10代少女が中絶に失敗し死産 遺体の遺棄を指示した恋人は有罪に

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「お腹にいる赤ちゃんを産んで育てることはできない」と考えた若いカップルが、死産した赤ちゃんの遺体を隠した。『The Straits Times』などシンガポールのメディアが伝えている。

2020年5月、シンガポールで同じ学校に通っていた少年A(14)と少女Bさん(15)が恋に落ち、すぐに深い仲になった。
翌年1月にはBさんが吐き気を訴え始め、「生理がこない」と言い出したことから、Aはネットで妊娠検査薬を購入。陽性という結果を見て慌てたふたりは家族にも相談できず、「自分たちでどうにかするしかない」と考えた。

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焦ったふたりはネットで中絶について調べ、さまざまな方法を試した。ハンガーで胎児を掻き出そうと試み、中絶薬も服用。AがBさんの腹を殴り膝で蹴り上げたこともあったが、どの方法もうまくいかなかった。
2021年6月にはついに陣痛が始まったため、BさんはAとビデオ通話しながら自分の寝室で出産。死産だったがへその緒を切るなど対応に追われるBさんに、Aは「胎盤を細かく切り刻んでトイレに流せ」「遺体はどこかに埋めろ」などと指示した。

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Bさんは遺体を新聞紙で包みキャビネットに入れたが、Aは「ダメだ」「家に置いておくのはヤバい」と主張。Bさんは2日後に自宅の庭に遺体を埋め、時折庭に出てはしゃがみ込み嘆き悲しんだ。
この悲劇を経てAとBさんの関係は徐々に変化し、2022年3月には破局。心配した母親に声をかけられたBさんが秘密を打ち明けたことで警察が介入することになり、事態は急展開した。

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弁護士は、Aについて「名門校の出身でとても優秀な生徒だった」「まだ若く、衝動的な行動に及んだ」と述べているが、12月13日にAの有罪が確定した。判決は1月24日に言い渡される。
Bさんについては、「条件付注意処分を受けた」と一部メディアが報じている。