大量の機材設置で突如閉鎖された「トー横」広場、イベント活用し…の画像はこちら >>
東京・歌舞伎町「新宿東宝ビル」横にあるシネシティ広場。通称「トー横」とよばれるエリアのメインスポットだ。薬物中毒、暴行、売春と、近年ここにたむろする家出少年・少女たちが世間を騒がせてきたが、18日、バリケードなどの機材によってそのスペースの大半が埋まり、彼らの居場所はなくなった。いま現場はどうなっているのか。
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ダンボールを敷いた地べたに座り込み、酒やペットボトルを片手に長時間談笑する10代から20代の若者たち。
周辺には空き缶などのゴミが散乱し、遠方から来たのか道端には私物が入ったリュックやキャリーケース、それに毛布。一部の市販薬を大量摂取しハイになる「オーバードーズ」も蔓延していた。そんな外国のスラム街を思わせる光景が、これまでのトー横の常だった。
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そんな若者たちが毎晩集まっていた広場脇スペースに柵やバリケード、ブルーシートが配置されたのは18日のこと。産経ニュース(20日)の記事によれば、これらは今月27日から来年2月中旬まで行われるイベントに使用する機材だと新宿区は説明。
機材設置のため居場所がなくなった彼らは、広場横の通りに場所を変え、地べたに座って酒盛りをしていたが、夜が深くなる前に解散していった。
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ネット上では「ついにトー横閉鎖」「だいぶ平和になってた」「トー横キッズ、トー横の横に移る」と、今回の流れを歓迎する声が多く、明らかに現場の秩序は戻りつつあるように見える。
歌舞伎町のとある飲食店の経営者は、「名目的にはイベント開催による機材設置だが、実質的にあの広場周辺の治安を維持するためのものではないか」と推察。「長期のわりには事前告知もほとんどない、なんとも不思議なイベントなんですよ」(飲食店経営者)。
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同じような例が、トー横から徒歩3分ほどの場所にある「大久保公園」でもあった。
歌舞伎町の事情通は、「夜になると静まり返る大久保公園に“立ちんぼ”が多く立っていた今秋、毎年恒例のラーメンイベントが公園内で開催され、一時的に売春女性の姿が少なくなった。夜9時までやっていたこともあり、多くの来場者が出入りする周辺での立ちんぼはさすがに控えたのでしょう」と回顧。シネシティ広場における今回のイベントも、同じ流れの可能性がある。
12月には警察によるトー横エリアの一斉補導に、警視総監の歌舞伎町巡視も行われた。いま歌舞伎町では地元も協力し“浄化”を進めているようだ。