働く上での困りごとや辛い状況を匿名で企業に伝えられる無料アプリが登場

Dropは12月20日、労働者の困った状況を解決支援する無料の新アプリ「coe worker」(コエ ワーカー)をリリースした。

同社では、企業で働く上で気になっていることや周りの人が辛い状況にあることを企業に伝えるサービス「coe(コエ)」を提供している。同サービスは、労働者の声を拾い上げる機能を持つ労働者向けのアプリ「coe worker」(コエ ワーカー)と、リスクを可視化する企業向けのAI/webサービス「coe company」からなる。

会社の相談窓口や電話での相談をすることに抵抗を持つ人や不安がある人、また相談に出向いたとしても「報復が怖い」「本音が言えない」人でも、アプリから匿名で知らせることができる。送った声から個人情報が特定されることはないという。

労働者がcoeのスマホアプリを使って複雑な手間なく人権に関する相談を送ることで、その情報がAIで処理され人権リスクの度合いがスコア化・レポート化される。情報の元となるデータは匿名性が担保された状態でデータベースに届けられるため、労働者のプライバシーが守られた状態で声を上げられる。

この仕組みによって、企業側は人権問題の可視化・把握、状況の深刻度や放置するリスクの把握ができ、素早い意思決定が可能になる。企業のお金と労力を情報の収集・処理・スコア化ではなく、本来の目的である「被害者の救済・状況の改善」に充てられる効果が見込めるという。

また、労働者が匿名で声を送るだけでなく、他のユーザーが企業に送った声を見ることもできる。掲載されている情報は、そのユーザーが投稿した年代・身体的性別・地域・相談内容。coe workerのWebサイトで企業名を検索すると、その企業に届いている相談件数も確認できる。

coe workerは、スマートフォン(iOS・Android)で利用可能。