「Su-34を次々と撃墜!」ウクライナ軍の防空部隊が戦果を挙げられた理由とは

Su-34を複数機撃墜。
ウクライナ参謀本部は2023年12月25日、空軍の対空ミサイル部隊が戦闘爆撃機であるSu-34とマルチロール機Su-30を撃墜したと発表しました。
「Su-34を次々と撃墜!」ウクライナ軍の防空部隊が戦果を挙…の画像はこちら >>ロシア空軍の運用するSu-34(画像:イギリス国防省)。
これは、同参謀本部が12月24日の戦果報告で明らかにした内容で、Su-34はオデーサ(オデッサ)州で、Su-30に関してはマリウポリ方面上空で撃墜されたとみられています。
特にSu-34に関しては、ロシア軍がウクライナ方面に展開している機体の中でも新しい方であり、戦闘爆撃機として滑空爆弾を投下し航空支援をしている機体でもあります。ウクライナ地上軍を苦しめている大きな要因のひとつでもあり、撃墜が確実であれば大きな戦果といえます。 また、Su-34に関しては、12月22日にもヘルソン州の上空で3機を撃墜したとウクライナ参謀本部は報告しています。なお、全ての機体が確実に撃墜されたかどうかは、ロシア側の発表はないので不明です。
24日、22日のSu-34の撃墜は、オデーサに配備されている、アメリカやドイツから供与を受けた、「パトリオット」ミサイルシステムが行ったとの報道もあります。ウクライナがロシア侵攻前に保有していたソ連製S-300地対空ミサイルは射程75~90km程度でしたが、「パトリオット」の場合は100~160kmの射程があり、オデーサだけではなく、黒海を挟んだ先にあるへルソン州を飛ぶ機体への攻撃も可能です。