プラスサイズのインフルエンサーが飛行機の無料席求める 署名集め関係各所に嘆願

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プラスサイズのインフルエンサーの女性が、飛行機の座席を無料で提供してもらい、大柄の人が旅行を快適にできる活動を推進。現在は、航空会社やアメリカ上院議員へ規制改革を求める嘆願書の署名を集めている。『DailyMail』がレポートした。

ジェイリン・チェイニーさん(25)は、プラスサイズの旅系インフルエンサーとして、旅に関する動画を投稿している。チェイニーさんと彼女の婚約者はともに体重超過で、飛行機に搭乗するたびに不快になる経験をしてきたという。
最も苦痛に感じるのは、他の乗客が彼らを白い目で見るだけでなく、隣に座りたがらないことだそうだ。並んで座っていると「隣の席の料金も払っているのか」と尋ねてきた客もいたらしい。
またある時は、ほぼ満席状態のフライトで、チェイニーさんは座席のひじ掛けが動かない席にあたってしまった。そのためフライト中、窮屈な状態を強いられ打撲を追ってしまったと話している。

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チェイニーさんは、体重超過の乗客が1席以上を必要とする場合、無料で2席目や3席目を提供してほしいと、航空会社や連邦航空局に働きかけているという。
また、乗客が自ら2席分の料金を支払っていた場合も、航空会社から追加分は返金するように、オンラインなどのシステムを改善するよう求めているそうだ。
チェイニーさんは、TikTokに活動の進捗を説明する動画を投稿した。その中で個人名には触れなかったものの、あるアメリカ上院議員と個別に面会したことを明らかにしている。
具体的な規制改革に向けて「プラスサイズの旅行者を保護する連邦航空局への要求」とした署名活動を行っており、12月中旬までに3万8,000人の署名が集まっているそうだ。

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チェイニーさんが募っている署名では、特に体重超過の顧客に対する航空会社のポリシーの明確化を求めるている。具体的には、体重超過の乗客へのチェックインの配慮、追加料金の払い戻しなどへの対応を求めるとした内容だ。
他にも、飛行機の化粧室の拡大やシートベルトの延長、体重超過客用のエコノミー席などの増設を求めるとともに、移動に時間がかかる客の優先案内なども要求している。
SNSでは、チェイニーさんの活動を好意的に見る人がいる一方で、身長が高い、医療器具が必要あるいは車椅子を利用する人など追加料金を余儀なくされる人たちもおり、極度の太り過ぎの人だけに不当な利益を与えかねないと指摘する意見もある。