唄者の新良幸人らによるバンド、パーシャクラブの結成30周年記念ライブ「30th Anniversary Live in Okinawa」が16日、那覇市の桜坂劇場で開かれた。メンバーも観客もお酒片手にほろ酔いの中、迫力ある歌と演奏に酔いしれながら祝福ムードに包まれたライブとなった。(学芸部・屋良朝輝) メンバーはボーカル・三線の新良、ギターの上地正昭、ドラムの津波古慈乃、パーカッションの仲宗根“サンデー”哲からなる。キーボードの新川“mattarah”雅啓、ベースの福元梢がサポートメンバーとして演奏した。 躍動感ある「Katsuren Castle」「Ichanda Hip」「固み節」の3曲でスタートからエンジン全開。「パーシャに酒は付き物なので」との新良のかけ声で、メンバーは舞台上でビールを片手に観客と一緒に乾杯した。上地の「パーシャクラブ30周年」のかけ声に「おめでとう」と観客席から祝福の声が送られた。 30周年を記念して6月に発売されたニューアルバム「EISA SELECTION」から、「クーダーカー~仲順流り」「十三夜」を披露。MCで新良は「よく30年も続いたなと思う。頑張らなかったから、ここまで来られた」と笑いを誘い、「30年も見続けてきた希少なファンである皆さんのおかげ」と感謝した。 「月ぬ美しゃ~ファムレウタ」「美らさ美らさ」としっとりとした人気曲が続くと、会場は心地よいまったりとした雰囲気に包まれた。 後半は「赤ゆらの花」からスタート。「Yoo Reggae」では「昔はこういうこともやっていました。懐かしいね」(新良)と、コロナ禍で途絶えたコール&レスポンスを懐かしみ、観客との掛け合いを楽しんでいた。 人気曲「海の彼方(かなた)」「東バンタ」「五穀豊(ほう)穣(じょう)」で、会場の熱気は最高潮に。ライブ当日は新良の誕生日で、サプライズで誕生日ケーキが用意され、会場全体が誕生日と30周年の祝福ムードに包まれたまま幕を閉じた。「パーシャに酒は付き物」メンバーも観客もほろ酔い パーシャク…の画像はこちら >>
力強い歌声で歌う新良幸人=16日、那覇市・桜坂劇場