【東京】航空自衛隊那覇基地で、元隊員の20代男性が上司からパワハラを受けたと訴えている問題で、防衛省は21日の衆院予算委員会分科会で「懲戒処分調査を行うべき事実が判明したことから、航空自衛隊において懲戒処分の手続きを行っている」と明らかにした。宮本岳志氏(共産)への答弁。
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複数の幹部に被害を訴えたが「けんか両成敗」などと取り合ってもらえず、組織に不信感を募らせ、自殺を考えるまで追い詰められて退職。組織内でも第三者的な立場の「警務隊」に調査を求めていた。
浜田靖一防衛相は「ハラスメントは自衛隊員相互の信頼関係を失墜させ、組織の根幹を揺るがす決してあってはならないもの」と指摘。ハラスメントを一切許容しない組織環境を構築していく考えを示した。
(東京報道部・嘉良謙太朗)