村営船の売上金約1364万円を横領 座間味村の元職員に懲役3年 那覇地裁判決

沖縄県座間味村の船舶運航事業の売上金約1364万円を着服して横領したとして、業務上横領の罪に問われた同村那覇出張所元所長で浦添市の運転代行員の被告の男(47)の判決公判が21日、那覇地裁であった。安原和臣裁判官は「職務上の権限を悪用し、偽装工作した上で各犯行に及んだ」などとし、懲役3年(求刑懲役4年)を言い渡した。
関連記事「ギャンブルに使った」村営船の売上金1300万円を横領 座間味村の元職員を逮捕 | 沖・・・ 沖縄県座間味村の元職員が村営船の売上金を横領したとして昨年懲戒免職になった問題で、那覇署は29日、元那覇出張所長・・・www.okinawatimes.co.jp 安原裁判官は「横領額が相当多額で期間も長く、常習的な犯行」と指弾。村に弁償は全くされず、分割弁済の意思を示しているが完済の見込みは厳しいと判断。法律上、自首は成立するが、村の内部調査で「言い逃れできない状況に至ってのもの」と指摘し、実刑は免れないと判示した。
判決によると被告は2016年9月2日から21年3月27日までの間、201回にわたって売上金1364万2540円を横領した。
被告はこれまでに起訴内容を認め、競馬をしたい気持ちが止められず犯行に及んだなどと述べていた。起訴されていない分を含めると、実際の横領額は「3千万円ぐらい」との認識も示した。
判決後、マスコミ各社の取材に応じた宮里哲村長は「判決についてあえてコメントはしない。民事訴訟で私たちの考えを示す。しっかり罪を償ってほしい」などと述べた。

■村が賠償求め元職員を提訴 那覇地裁
座間味村の元職員による村営船の売上金横領事件で、座間味村は21日までに、業務上横領罪で実刑判決を言い渡された同村那覇出張所の元所長の被告の男(47)に対し、約3170万4千円の損害賠償を求める訴訟を那覇地裁に起こした。1月10日付。
関連記事職員4千万円横領で村長と副村長の給与3カ月減額 議会で可決 村長「賠償請求も視野に」 ・・・ 沖縄県座間味村の元職員が公金約4千万円を横領した疑いがある問題を受けて同村議会(中村秀克議長)は16日の9月定例・・・www.okinawatimes.co.jp 訴状では横領行為が約5年間にわたって繰り返し行われ、多い日は10万円を超える金額を着服し、主にギャンブルに使ったなどと指摘。村が被った損害は少なくとも3170万3990円に上るが、弁償などはされていないと訴えている。