「お賽銭は5円」に出雲大社が反論 「勘違いしてた!」「そうだったのか」

毎年、正月になると多くの人が神社を訪れます。
「これからの1年間が、よいものでありますように」という願いを込めて、おみくじを引いたり、絵馬を書いたりするのです。
そんな願掛けをする際、外せないのが参拝。設置された賽銭箱にお金を入れ、神様に敬意を表した上で、願いごとをしますよね。
参拝をする時のマナーについて、こういった言葉を聞いたことはないでしょうか。
「『ご縁がありますように』という祈りを込めて、5円を投入するといいらしい」
※写真はイメージ
『5円』と『ご縁』をかけた、「5円玉を賽銭箱に投入するといい」という、お賽銭にまつわるジンクスは有名ですよね。
しかし、島根県出雲市にある出雲大社はそういったジンクスついて、ウェブサイトでこのように考えをつづっています。
お賽銭を5円にすると「ご縁がある」とか、「二重にご縁があるように」と25円、「始終ご縁があるように」と45円、「これ以上の硬貨(こうか=効果)はない」と500円などと、ガイドの方がおもしろおかしく話を作って案内されるのを聞くことがあります。
これは、まったく根拠のないおもしろおかしくしようとの“ためにする”語呂合わせにすぎません。大切なのは神様に対して真摯な気持ちでお祈りをし、その気持ちをもって日々の生活を送ることです。
祈りの心はお賽銭の金額によって、まして変な語呂合わせで左右されるものではありません。
出雲大社 ーより引用
お賽銭は、お供えや祈願成就のお礼として、参拝者が捧げるもの。
出雲大社は、そういった本来のお賽銭の意味を伝えた上で、語呂合わせのジンクスを否定しています。
きっと神様も、お賽銭の語呂合わせで「この人の願いを叶えよう」と決めているわけではないでしょう。その想いが真っ直ぐに届けば、優しく背中を押してくれるはずです。
[文・構成/grape編集部]