北陸 土砂災害に警戒 7日夜間は輪島上空に氷点下40度の強烈…の画像はこちら >>
北陸では能登地方を中心に地盤が緩んでいます。6日頃~は再び雨が降りやすくなりそうです。6日と7日を中心に少しの雨でも土砂災害に厳重に警戒して下さい。その後、7日の後半~8日にかけては冬型の気圧配置となり、輪島上空約5300メートルには氷点下40度前後の大雪目安の強烈寒気が流れ込む見込みです。日本海の海面水温は12~15度前後と平年より高く、その温度差は50度前後にもなります。雪雲が発達し、平地でも広く雪が降るでしょう。3連休の後半は特に局地的な降雪の強まりや凍える寒さに注意してお過ごし下さい。
少しの雨でも土砂災害に警戒 7日後半~8日は平地でも降雪 凍える寒さに
明日5日にかけては、雲は多めながら午前中を中心に晴れ間が広がるでしょう。5日の朝は放射冷却現象が強まり、最低気温は0度前後まで冷え込む所が多くなりそうです。最高気温は各地で10度を超えてこの時期としてはかなり高い所もありそうです。ただ、夜には日本海から北日本方面を南下する寒冷前線が北陸地方を通過する見込みです。各地で雨が降りだし、局地的な雷雨がありそうです。6日の北陸地方は日本海の低気圧を含む気圧の谷となる見込みです。朝の冷え込みはやや緩み、朝の最低気温は、5日よりかなり高いでしょう。日中は雨が降ったり止んだりで天気はすっきりしない見込みです。最高気温は、数字上は5日とほとんど同じですが、日差しがほとんど届かず寒く感じられそうです。7日~8日は、冬型の気圧配置となる見込みです。北陸上空には、平地でも広く降雪となる寒気が次第に南下するでしょう。トップ画像のように、7日夜間には輪島上空5300メートル付近に氷点下40度前後の大雪目安の強烈寒気が流れ込む見込みです。日本海の海面水温は12~15度前後と平年より高く、その温度差は50度前後にもなります。雪雲が発達し、平地でも広く雪が降るでしょう。今回は冬型が長引いて強い寒気が居座ることはなさそうですが、局地的な降雪の強まりには十分注意して下さい。また、最高気温は一桁前半にとどまり、最低気温は8日を中心に広く0度未満の冬日となりそうです。凍える寒さが予想されますので、極力暖を取れるようになさって下さい。路面の凍結等にも注意してください。9日以降は、上空の強い寒気は抜けていきますが、北陸付近を気圧の谷が次々と通過する見込みです。平地では雨が断続的に降り、天気はぐずつくでしょう。北陸地方では少しの雨でも土砂災害が発生しやすい状況が続いています。引き続き安全な場所で過ごすようにして下さい。
気象庁は土砂災害警戒情報の発表基準を引き下げて運用中
気象庁では、令和6年1月1日16時10分頃に発生した「令和6年能登半島地震」による地盤の緩みを考慮し、揺れの大きかった石川県、新潟県、富山県及び福井県の市町村について、地盤が脆弱になっている可能性が高いため、雨による土砂災害の危険性が通常より高まっているとして、土砂災害警戒情報の発表基準を引き下げて運用しています。対象の市町村は以下の通りです。石川県の志賀町、七尾市、輪島市、穴水町、中能登町、能登町、珠洲市※、羽咋市、宝達志水町、金沢市、小松市、加賀市、かほく市、能美市新潟県の長岡市、糸魚川市、上越市、妙高市、南魚沼市、柏崎市、刈羽村、燕市、見附市、三条市、新潟市、阿賀町、佐渡市富山県の富山市平地、高岡市、氷見市、小矢部市、射水市、南砺市福井県のあわら市※珠洲市は令和5年5月5日の地震等により既に暫定基準で運用中上の図のような前兆現象があると思われる場合や、いつもと違う不安を感じたときは、直ちに安全な場所に身を置くようにして下さい。