メラミンスポンジの正しい使い方は? 水だけで汚れが落とせるのは素材の構造にあった!

洗剤を使わずに汚れが落とせるメラミンスポンジは、一家に1つ置いておきたい便利な掃除アイテムです。
100円ショップでも買えることから、コストを気にせずさまざまな場所に使っている人は多いのではないでしょうか。
とても身近なメラミンスポンジですが、正しい使い方をしないと汚れを落とすどころか傷を付けてしまうこともあります。
『激落ちくん』でおなじみのレック株式会社のInstagram公式アカウント(lec_official_jp)でメラミンスポンジの正しい使い方を紹介していますので、さっそく見てみましょう。
メラミンスポンジは、乾いた状態ではなく水に濡らしてから使います。その後は、水気をギュッと絞って使う、水気を軽く絞ってから使う、どちらが正しいのでしょうか。
メラミンスポンジは、「たっぷりと水を含ませ、水滴が落ちない程度に軽く絞る」が正解です。
掃除をする場所によってはできるだけ濡らしたくないと思うこともありますが、水を絞りすぎてもいけません。
水分が少なすぎると掃除をする場所に傷が付いたり、スポンジの寿命を縮めたりします。
また、メラミンスポンジはありとあらゆる場所に使えるわけではありません。使える場所と使えない場所があるので、その違いも知っておきましょう。
メラミンスポンジは、以下のような汚れに効果的です。
・お風呂場の水あか
・カップや急須、水筒に付着した茶しぶ
・トイレの黒ずみ
・網戸の汚れ
しかし、以下の場所や製品には使えません。
・曇り止め加工された鏡
・コーティング加工された床やフローリング、浴槽
・車のボディー
・撥水加工された車のフロントガラス
・塗装やプリントが施された製品
・ステンレス・金属など艶や光沢のある製品
・プラスチック面
・凹凸のある面
・漆器類
・スマートフォンやテレビの液晶画面
・人の身体や動物の体
使用できない場所にメラミンスポンジを使うと、コーティングを剥がしたり製品そのものを傷付けたりしてしまいます。
また、人や動物の歯や肌などへの使用も健康を害したり、ケガをしたりする可能性があるのでおすすめできません。
メラミンスポンジは、メラミン樹脂から作られる『メラミンフォーム』という素材でできています。
メラミンフォームの特長は、メラミン樹脂をミクロン単位で発泡することによる高硬度、かつきめ細かい網目状の骨格構造です。
この網目が汚れと物の表面の間に入り込み、カッターのように削り落としてくれます。そのため、メラミンスポンジは洗剤を使わず水だけで汚れを落とせるのです。
そして、重曹やアルカリ性の洗剤、セスキ、クエン酸と併用することもできます。カビや強力な水あかなどの掃除には、メラミンスポンジと併せて使ってみましょう。
反対に、次亜塩酸ナトリウムが配合された洗剤はメラミンスポンジを溶かしてしまうので、併用はおすすめできません。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
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[文・構成/grape編集部]