[Jリーグ] 大会や遠征参加の費用が他の都道府県より多くかかる「派遣費問題」の解決に向けた「沖縄県出身Jリーガーから学ぶサッカー教室」が3日、東風平運動公園陸上競技場で行われた。元Jリーガーの上里一将さんが発起人となり、セレッソ大阪のFW上門知樹、FC東京のDF徳元悠平、ベガルタ仙台のDF知念哲矢の3選手らが講師を務め、サッカーの基本やゲームの楽しさを子どもたちに伝えた。 雨天の中、県内の小学校高学年の約70人が参加。講師は子どもたちと一緒にトラップ、パスを繰り返し、上里さんは「正確な動きが一番速いパス回しになる」と指導した。 子どもたちとのゲームでは、プロ選手らが巧みなボールコントロールや正確なパスを披露し、全員で楽しそうにボールを追いかけていた。 宮古島市出身の上里さんは小、中、高校時代に両親が遠征費を苦労して準備し、工面できない友人が競技を辞める場面も見てきた。昨年の現役引退後に立ち上げたサッカースクール「ヴェインテ」で指導するとともに、課題解決への賛同企業を募る活動を続けている。 今回のサッカー教室で企業などから集まった資金は、みらいファンド沖縄の部活動派遣費活用基金に寄付する。 徳元は「自分も親族のお世話になって遠征に行った。一人でも多くの選手がサッカーを楽しめるように今後も協力したい」と語り、上里さんは「サッカーだけでなく他の競技とも連携し、子どもたちがスポーツを楽しむ環境を支援していきたい」と力を込めた。(新崎哲史)部活遠征費の工面に両親が苦労 元Jリーガー上里さん、解決へ資…の画像はこちら >>