「救出したが心肺停止…」能登半島地震で派遣された消防職員が語る “ガソリン”と“仮設トイレ”の不足

(1月1日 牧野恵美記者)「午後10時前の岐阜県各務原市川島パーキングエリアです。およそ300人の愛知県消防援助隊が石川県に派遣されます」愛知県内の消防本部で編成し派遣された「緊急消防援助隊」は、1月1日から4日までに84隊334人。
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そして、二次隊として4日から87隊339人が交代し、輪島市門前町に派遣。統括する名古屋市消防局には、被災地からの報告が随時上がってきます。(名古屋市消防局 水野角栄 消防課長)「(自衛隊が)土砂崩れに対応していたら『もう1人重傷の方を自衛隊では対応できない』ということで、名古屋からのヘリコプターで救出した」
さらに。
(名古屋市消防局 水野角栄 消防課長)「倒壊した建物に人がいて救出したが、残念ながら心肺停止の状態」
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被災地では断水や停電が続き、救助にあたる消防隊員も困難に直面しています。(名古屋市消防局 水野角栄 消防課長)「材木とか、がれきを排出するがその手が洗えない。雨などで手を洗っていると聞いた。燃料の供給をどうするかが課題。ガソリンスタンドも今ある分しかないので、これがなくなると問題」
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石川県では5日午前の段階で約3万3000人が避難所に避難していますが、200人を超える安否不明者がいます。
(名古屋市消防局 水野角栄 消防課長)「1人でも早く多くの人を救助したいということが最優先。そこで活動する消防隊がなるべくいい環境で活動できるよう支援をする」一方、第一次派遣隊として活動した豊川市消防本部の隊員たちが地元に帰ってきました。
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(消防職員)「(派遣先は)昔ながらの木造家屋が多く立ち並んでいる場所で…」(竹本幸夫市長)「倒壊もかなりしている?」(消防職員)「目視でみた感じ、倒壊家屋がかなり多い」
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震度6強を観測した石川県輪島市に派遣された豊川市消防本部の職員11人。1月1日の夜からほぼ1日がかりで輪島市門前町に入り、建物の下敷きになった人たちの救出や、避難所の運営などの任務にあたりました。では、いま被災地に必要なものは…
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(救急消防援助隊 救急小隊森田大助隊長)「ガソリン。被災者の中には移動手段を車に頼らざるを得ない人も大勢いる」(緊急消防援助隊 消火小隊 堀内宏文隊長)「門前地区は電気水道のライフラインが使えない状況。プッシュ型の支援で、困っている被災者に仮設トイレを届けるべき」
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