地震の爪痕残るも… 冬休み終え小学校が再開!児童の笑顔戻る「会えてうれしい」【新潟市】

元日の能登半島地震で建物への被害を受けた新潟市の小学校では冬休みが終わり、1月9日、学校が再開しました。学校には地震の爪痕が残っていますが、それでも仲間との再会に児童には笑顔も見られました。

雪が積もる中、冬休み明けの登校日を迎えた新潟市西区の新通小学校。全校児童約500人が学校に戻ってきました。

この日を迎えるまでには地震の揺れで床に散乱した教科書などを教職員が元に戻す作業を実施。

その整理された教室で久しぶりに友人と再会した児童たちの表情には笑顔が見られました。

【児童】
Q.みんなに久しぶりに会えた
「地震でちょっと不安だったけど、会えてうれしい」

【児童】
Q.先生たちが片付けてくれた
「本当に感謝している」

【新通小学校6年1組担任 鈴木真歩 先生】
「本当にホッとした。きょう、ひとまず顔が見られて、話ができてよかった。高学年になると明るく振る舞うのが上手になるので、小さな心の変化でも読み取って、毎日みんなに声をかけてケアしていければいい」

児童の記憶に深く刻まれた今回の地震。中には液状化の被害が出た地域に住み、この日登校できなかった児童もいます。

【児童】
「地震のときは護國神社にいた。鳥居がガタガタ揺れていてすごく怖かった」

【児童】
「家の周りですごく困っている人がいたので手助けをしていた」

【児童】
「学校で地震が起きたときは、避難訓練で練習したように行動して、いつ地震が起きても大丈夫なようにしていきたい」

一方、断水していた給食室は…

【杉山萌奈アナウンサー】
「給食室に仮の水道管が取り付けられました。これにより、止まっていた水が出るようになりました。11日から通常通りの給食が提供されます」

8日までに水道管の工事が完了。

【新通小学校 津野恵 栄養教諭】
「本当に大急ぎできれいに直していただいた。応急処置ではあるが、水道が通るということで今まで通り温かいおいしい給食を、もちろん安全な給食を提供していきたい」

はがれ落ちた天井には新聞を貼り、亀裂の生じた廊下にはゴム板やマットを敷くなど応急措置を施して児童の安全確保しています。

一方、同じ学区にある坂井輪中学校は被害が大きく、9日に予定していた学校の再開を延期せざるを得ない状態となっているため…

【杉山萌奈アナウンサー】
「新通小学校の多目的室を使って校舎の被害が大きかった坂井輪中学校3年生が授業を行うことになりました。すでに中学生用のイスと机が運び込まれています」

11日から1・2年生はオンラインで、3年生は新通小学校で授業を再開。臨時の対応がしばらく続く見込みです。

【新通小学校 浅野秀之 校長】
「中学生と小学生では時間割が違う。(チャイムを切って)小学生も中学生と同じように『時計を見て行動するんだよ』とやっていきたい」