能登半島地震の被災地へ「ソーラーハウス」を提供 太陽光発電で暖房やネットが使えてトイレも

東海地方からも能登半島地震の被災地へ支援の輪が広がっています。電源やトイレなどが使える「ソーラーハウス」を被災地に設置した企業を取材しました。
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能登半島地震の発生から9日で9日目。石川県内では9日午前11時時点で約1万5700戸が停電するなど、ライフラインへの影響は依然として深刻です。こうした中、太陽光発電や蓄電システムなどを手がける名古屋市西区が本店の「ダイワテック」が支援に乗り出しました。
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(ダイワテック岡忠志社長)「これがトイレ付きソーラーハウス“くつろぎ”。能登町に設置してある」この会社が開発した「ソーラーハウス」。屋根一面に設置されたソーラーパネルで発電した電気を建物内で使用でき、その電気を最大で3日分、蓄えておくこともできます。
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「ダイワテック」は1月6日までに名古屋から運んだ、この「ソーラーハウス」を停電が解消しない能登町に2棟設置し、住民に24時間開放しています。中に入ると…。(ダイワテック 岡忠志社長)「正面に手洗い場とトイレがある」まず室内にあったのが手洗い場と水洗トイレ。外付けのタンクがあるので、断水していても手洗いやトイレに困ることはありません。部屋の広さは約4畳、大人3人が寝転んでも十分な広さです。ソーラーパネルで発電した電気で暖房を使うこともできます。
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さらに、こんな機能も…。(ダイワテック 岡忠志社長)「ネット環境が、そのまま付いているからIDを入れればネットも使える。現地で寒くて困っている人、家族や友人に連絡が付きにくく困っている人へソーラーハウスを届けたい」電気もトイレもネットも使える「ソーラーハウス」。「ダイワテック」は、さらなる支援も検討しています。
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(ダイワテック 岡忠志社長)「これが男子と女子トイレ。2トントラックの荷台に載せて移動しながら使える」この水洗トイレは電車や大型バスの車内で使われているものと同じタイプで、まさに「移動式の水洗トイレ」。断水の影響も長期化する中、活躍が期待されそうです。