ダイハツ、マレーシアの国民車「AXIA」を9年ぶりにフルモデルチェンジ

ダイハツ工業のマレーシアにおける自動車生産・販売の現地合弁会社であるプロドゥア(セランゴール州)は2月14日、Aセグメントの国民車「アジア」(AXIA)を約9年ぶりにフルモデルチェンジして発売した。

アジアはダイハツが日本の軽自動車で培ってきた低燃費・低価格の技術やノウハウを応用し、マレーシアのユーザーニーズを徹底的に追求した5人乗りコンパクトハッチバック。2014年9月の発売以来、エントリー層を中心に多くのユーザーから好評を博し、累計販売台数は約57万台に及ぶ。

今回のフルモデルチェンジでは「The Exciting City Car」をコンセプトとし、DNGA Aセグメント用プラットフォームを採用。D-CVTの搭載や車両の軽量化などにより高い燃費性能と優れた走行性能を両立するとともに、国民車の中でも特にエントリーユーザーに向けた商品として低価格にもこだわった。

また、コンパクトなボディサイズの中で、広くて使いやすい室内空間や荷室スペースを実現しながら、「パワフル&アグレッシブ」をテーマにより存在感あるデザインへと刷新した。

さらに、進化した衝突回避支援システム「スマートアシスト」(現地名:Advanced Safety Assist)を採用するなど、ユーザーの安全・安心への要望に対応した。

プロドゥアは1993年にダイハツとの協業により創業した、小型車を中心としたマレーシア第二の国民車メーカー。2006年から2022年まで17年連続でマレーシア国内販売シェアトップを獲得している。

2021年3月にはダイハツの海外事業におけるDNGA第1弾となるコンパクトSUV「アティバ」(Ativa)、2022年7月には7人乗りMPV「アルザ」(ALZA)を発売しており、今回の新型アジアがマレーシアにおけるDNGA第3弾商品となる。

小売り希望価格(マレー半島)は3.86万リンギット~4.95万リンギット(約117万円~150万円)。1リンギット=30.3円(2月14日正午時点)で換算した。