沖縄県が2000~03年度、沖縄都市モノレール社に貸し付けた建設事業資金を巡り、県土木建築部の島袋善明部長は21日、利息計算を誤り計約1970万円過少請求していたと明らかにした。又吉清義氏(沖縄・自民)への答弁。
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県都市計画・モノレール課によると、リーマンショックなどの影響を受け経営難となった同社の要請を受け、11年度に貸し付けた別の資金の一部について元金返済を1年間据え置いた。この据え置きにより利息計算が変わったことに気付かず、同年度から約10年間過少請求をした。
島袋部長は「度重なる事務手続きミスが現実としてあり深く反省している」と述べ、チェック機能の強化やモノ社との連携で再発防止に取り組んでいるとした。約170万円はモノ社から昨年9月に返済され、残金約1800万円も返済方法について調整中という。(政経部・新垣亮)