【京葉線ダイヤ改正】外房3市町も撤回要望 「生活形態崩壊させる」「事前に地域意見反映を」 大網白里、茂原など連名で JR支社長「考え至らなかったと反省」

3月のJRダイヤ改正に伴う京葉線の快速縮小問題で、蘇我駅で接続する外房線沿線の大網白里市、茂原市、一宮町の3市町は10日、連名でJR千葉支社に対し、快速縮小の撤回を求める要望書を提出した。「外房線沿線住民の利便性を大きく損ない、生活形態を崩壊させ、今後の沿線地域の発展機会も消失させる暴挙」と強く抗議。今回の決定を早急に撤回し、ダイヤ改正をする際は事前に地域の意見を反映する仕組みを創設することを求めている。
一宮町によると、同町の馬淵昌也町長らが同支社を訪れ、提出した。要望書を受け取った土沢壇支社長は「考えが至らなかったと反省している。ダイヤ改正を3月16日に控えているため大変厳しいが、3月でなくても何かできることがないか引き続き検討していきたい」と述べたという。
同問題で馬淵町長は先月末、記者会見を開き「改正は容認できず、再考を求める」と批判。他自治体と連携して要望書で撤回を求める考えを明かしていた。町によると、町内の上総一ノ宮駅から東京駅までの平均所要時間は、快速が各駅停車になると約20分増える。
茂原市と大網白里市は、市内に快速通過駅があり、ダイヤ改正で停車本数が増えるメリットもあるが、東京都内との移動の速さが低下するデメリットの方が大きいと判断し、要望書に名を連ねた。