野球部監督が暴言 部員、適応障害やパニック障害に 試合でミスすると「ばかやろう」「何なんだよ」 明聖高

千葉市中央区の明聖高校硬式野球部の監督を務める50代男性教諭から暴言を受けたとして、部員2人が適応障害やパニック障害と診断されたことが22日、同校への取材で分かった。同校は不適切な指導があったと認め、昨年11月から3カ月間、監督による部活動の指導を停止させた。
同校によると、教諭は昨年4月に監督に就任。夏の県大会が終わり、新チームになったころから、試合でミスをすると「ばかやろう」「何なんだよ」としっ責したという。
部員20人のうち、2人の2年生が10~11月ごろに体調不良を訴え、それぞれパニック障害や適応障害と診断された。同校は2人と保護者に謝罪している。監督は2人の体調を確認しながら、今月から部活に復帰しているという。
同校は「不適切な指導だった。体調を崩してしまった部員をしっかりとケアしていきたい」とする一方、「人格を否定する発言や暴力はなく、多数の部員が監督の指導を希望している。生徒の意向を考えながら、しっかりと体制を整えていきたい」とした。